■新しくって、どこか懐かしい「新世界」
浪花っ子に親しまれ、観光地としても人気の高い大阪・新世界。
関西を訪れたことのない人でも、ランドマークである通天閣の姿はきっと見たことがあるのでは?
実はこの通天閣、戦時中に一度解体され、現在あるのは通天閣を愛する地元の皆さんによって再建された二代目なのです。
初代通天閣は1912年(明治45年)、博覧会跡地に遊園地「新世界ルナパーク」と同時に建設されました。エッフェル塔をモチーフとしたその姿は、「東洋一の高さ(※当時)」「300尺(※91m)」という触れ込みのもと一躍人気となり、ネオン輝く姿は二代目の現在も地元の名物として広く愛されています。
こうして「大阪の新名所」として開発された新世界は、今や「大阪の定番スポット」。
ギラギラのネオンにド派手な看板、威勢のいい呼び声の響くノスタルジックな昭和の軒先。名物の大阪グルメや土産物屋が立ち並び、買い物や食い倒れを楽しむ旅行者で溢れ、昨今は海外からの観光客も増加の一途だとか。
有名な観光スポットばかりではなく、少し入ればそこはレトロ感漂うゲームセンターや遊技場、純喫茶なども現役で、マニアックな名所としてディープな人気を集めています。近くには「あべのハルカス」もあり、最先端と懐かしさが隣り合わせ。
カオスでコテコテな大阪が味わえる場所、それが新世界なのです。
■合言葉は「これなんぼ?」
大阪「新世界」のシャッター街に、商店街の活性化を目的に開始された「Wマーケット」。なんとこのマーケットには、すべての商品に「値札」が存在しません。
ではどうやって買い物をするのか? そこで始まるのが「これなんぼ?」から始まる交渉なのです。
この商品はどんな想いが込められているのか、どんないきさつがあるのか……そんなやりとりを経たのち、お客さんとの交渉によって「値段」が決定。
『”価格”より”価値”で選んで欲しい』。そんな主催者の願いと、コミュニケーションを愉しむお店とお客さんによって、マーケットが作られています。
実際に過去どんな商品が並んだかというと、例えば「組紐」「たい焼き」「がま口」など。けれどこれがWマーケット風にストーリーを含むと、「1本の組紐に11通りの組み方を組み込める手作り組紐」「時間でも分量でもなく”香り”で絶妙な焼き加減を見極める薄皮たい焼き」「『可愛いけど使えない』雑貨ではなく、誰もが使いやすいユニバーサルデザインを心がけたがま口」など、たちまち色鮮やかで奥行きのある商品に変わります。他にも「声優が営むパワーストーン店その名も『うたういしや』」「描くテーマは『仕事』ではなく『生き方』という似顔絵屋」など、聞いただけでわくわくするものばかり。
こうなると最初は「値段を聞くのはちょっと面倒かも……?」と思っていたはずのシステムも、「声を掛けるきっかけになるし、もっと話を聞いてみたい」という気持ちに。
こちらは2018年3月から毎週開催されており、グルメ・雑貨・古着・アクセサリーなど毎回多様なお店が参加。
マーケット開催中は、商店街内の実店舗さんでもお買い物ができますよ。
【Wマーケット】 | |
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開催日程 | 毎週日曜日 11:00~17:00 雨天決行、荒天中止 |
場所 | 大阪府 大阪市 地下鉄堺筋線「恵美須町」駅前 新世界市場 |
出店募集数 | 30店 |
出店資格 |
ご家庭の不用品、ハンドメイド作品、骨董品、体験系や飲食店などプロアマ問わず ※商品は値札を全て外す、もしくは隠して頂き、値段はその場でお客様との値段交渉で決定します。 |
出店料金 | 【アマチュア料金】1,500円
【プロ出店 初回料金】フルサイズ 3,000円/ハーフサイズ 2,000円 |
区画の広さ | 【アマチュア出店】手持出店 1.5m x 1.5m ※アマチュア出店の方はテーブル使用不可です(ブルーシート、レジャーシート、またはハンガーラックでの出店となります)【プロ出店】 フルサイズ 幅2m×奥1.5m×高さ2.1m ハーフサイズ 幅1m×奥1.5m×高さ2.1m |
主催 | 新世界市場商業協同組合 |
※詳細は公式サイトをご覧ください
>>Wマーケット
◆WEB版フリマガイドの情報ページはこちら◆
>>新世界・値札のないマーケット「Wマーケット」開催情報