■その歴史、約430年! 現在も休むことなく続く人気の朝市
千葉県は南東部・太平洋に面し、「快水浴場百選」「日本の水浴場88選」「日本の渚百選」にも選定された、関東地方屈指の透明度を誇る美しい浜・守谷海水浴場。白い砂浜とエメラルドグリーンの海を愉しめるここ勝浦市では、人気の海水浴場のほか漁港も多く、美しく豊かな海の恵みを受け、古くから漁業が盛んでした。
豊富な海の幸や農産物の交易の場として勝浦城主が開いたという勝浦朝市は、なんとその歴史400年以上! 天正19年(1591年)から続くというのですから、江戸に幕府が開かれる更にその前ということになります。
脈々と受け継がれるこの朝市は、当時は365日、いかなる天候でも開かれていたと言います。篭だけでなく大八車や牛車を使い、遠くからも多くの商品を運んでいたというのですから、その賑わいは相当なものでしょう。
朝市は令和を迎えた今日でも、商店街の定休日である水曜と年始以外、雨の日も風の日も休むことなく毎日開催。時代が変わっても闊達に行き交う人々の姿は変わりません。年間約12万人が訪れる勝浦朝市は、透き通ったイカが有名な「佐賀県の呼子朝市」、日本海の幸を届ける「石川県の輪島朝市」と並び、日本三大朝市と称されています。
市場には新鮮な魚介だけでなく花や野菜、果物など様々な品が揃い、七輪で焼かれた餅や干物が早起きの胃袋を誘います。「勝浦と言えば朝市!」というイメージも強く、観光シーズンには多くの観光客でにぎわいますが、市民の台所として地元の人たちの日常生活にも溶け込んでいます。
前述したどこまでも透き通るビーチのほか、B-1グランプリで優勝した「勝浦タンタンメン」や、市内各所に約30,000体のひな人形が飾られる「かつうらビッグひな祭り」などでも知られ、観光地としてリゾート開発が進んでいる勝浦市ですが、こうした深く歴史の刻まれた一面もまた、見逃せない魅力となっています。
■一日限定で朝市に参加! 勝浦朝市×マルシェの交流出店
勝浦朝市とともに地域を盛り上げよう!とスタートした「勝浦マルシェ」が、「Katsuura あさいち share マルシェ」としてリニューアルしました。
このマルシェ新生には、「長年親しまれてきている朝市と斬新で新しいマルシェの出会い・交流・物流をshareする(シェア:共有する)」という意味が込められているとのこと。
430年近い歴史を持つ勝浦朝市は、勝浦を代表する名所。ですが現在、出店者の高齢化や後継者不足などが問題となっているそう。
もっと多くの人に参加して欲しい・集まって欲しい・知って欲しい。
新しいマルシェと歴史ある朝市、その両方を共に活かしたい、そんな気持ちが込められた「share」なのです。
こちらのマルシェにはこれまでハンドメイドの雑貨やアクセサリー、腕を振るった手作りのお菓子、出来立てホッカホカを提供するキッチンカーなど、様々なお店が集まりました。ハンドクラフト作品が中心となるため、古布を再利用した手芸品や、鉄製雑貨や手作り陶器など、材質から個性あふれる品もたくさん。
テーブルやイスといった備品の有償レンタルがあるので、遠方からの参加者もめいっぱい商品を持ち込めます。
勝浦朝市の常連さん達はみな良き先輩。出店者同士の交流で不安が解消したり、新しく知ることが多々あったりと、老舗さんと新規さんとの「share」も楽しみの一つ。
「朝市への出店に興味があるけど、いきなりは不安」……そんな若手の生産者さんも、まずは一日だけ出店してみることが出来るのがこちらのマルシェ。この出店で本格的に勝浦朝市へ興味を持たれた方は、主催を通して、朝市出店について相談することもできます。
430年という長い年月も、一人一人の出店者達が、次の一人へと繋いできたからこそ続いた歴史。これからも続くための新しさが、このマルシェにはあります。
【Katsuura あさいち share マルシェ】 | |
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開催日程 | 毎月第二日曜日 2020年1月12日(日)・2月9日(日)・3月8日(日) 7:00~12:00 小雨決行(荒天の場合中止)※開催に変更がある場合 前日にお知らせいたします |
場所 | 千葉県 勝浦市 下本町朝市通り |
駐車場 | 墨名市営駐車場(会場より徒歩5分) |
出品内容 | 生鮮食品、中古品以外(出店前に審査あり) |
出店料 | 1000円 |
出店募集数 | 20店舗(MAX) |
区画の広さ | 2m×2m(テントの大きさにより要相談) キッチンカー専用出店場所あり |
主催 | かつうら朝市の会 |
※詳細は公式サイトをご覧ください
>>勝浦マルシェ
◆WEB版フリマガイドの情報ページはこちら◆
>>湊川公園公園園手しごと市開催情報