全国選りすぐりマーケット　vol.12 湊川公園手しごと市

■お洒落なだけじゃない！懐かしく人情味溢れる神戸のスポット

神戸と言えば江戸の頃から発展してきた港街。異国情緒あふれる異人館や南京町、港沿いのランドマーク・神戸ポートタワーといった観光名所も多く、ブランドショップやオープンカフェなど洗練されたお店が並ぶオシャレな街のイメージが強いのではないでしょうか？

そんな神戸の街でオススメしたい、地元で人気のスポットが湊川市場です。
神戸市営地下鉄「湊川公園」駅から地上に出てすぐの場所に、市場・商店街の入口があります。市場はから北へずらりと約1km続き、商店街にはなんと約400店のお店がひしめきあっています。神戸市が「中央公設市場」を設立したのは今から100年以上も前！　以来、戦禍に遭いつつも復興と繁栄を繰り返してきたこの市場は、まるで迷路のように道と店とが入り組み、一度や二度足を運んだくらいではその全貌を把握することはできません。レトロ感あふれる建物も多く、活気に満ちた商店街には古き良き昭和の雰囲気が残されており、ファンからは「来るたびにワクワクする」との声も。

「神戸の台所」と呼ばれるこちらは、その名の通り個人経営の八百屋、魚屋、漬物屋、惣菜屋など市場を兼ねた商店が軒を連ね、威勢のいい掛け声や元気な挨拶が飛び交っています。飲食業の方達が仕入れに活用したり、年末には正月用食材を求める客でごったがえす人気の商店街ですが、客層はプロに限らず、主婦や子供の姿も多く見られます。お小遣いで買えちゃうラムネやひやしあめ、揚げたての串カツやたっぷりとタレを絡めたみたらし団子、焼き立てホカホカの手焼きカステラなどなど、大人も子供も大好きな食べ歩きメニューも盛沢山。最近ではカフェのコーヒー片手に食べ歩きを楽しむ若い方も多いとか。
「市場」と聞くと食料品店のイメージが強くなりますが、もちろんそれだけではありません。衣料や雑貨、靴や鞄など、衣食住の全てをここで揃えることが出来ます。

「異国情緒のあるお洒落な神戸」とはまた違う、今では珍しくなった人情味あふれる下町の商店街に、懐かしくて情緒ある神戸を楽しみに来ませんか。

■手作りのこだわりと磨かれたデザインの「手しごと市」

「湊川市場」の程近く、湊川公園で毎月開催されているのが「湊川公園手しごと市」です。
青空の下、芝生の上でのんびり開催されるこちらは、2012年のスタートより着々とファンを集め、今や地元のみなさんに愛されるお馴染みのイベントとなっています。

「手しごと」と銘打つ通り、この市のメインは雑貨やアクセサリー、絵画・ガラス・木工・陶芸など、プロ・アマチュア問わず集まったぬくもりあふれるハンドクラフト作品。ほかにもレザークラフトや木工、陶器絵付け・刺繍など、子供と一緒に楽しめるワークショップも幅広く参加。
手づくりの温かみを大切にすると同時に、「オシャレ感」や「デザイン性」にもこだわった、作り手の個性が光る商品が並びます。

キッチンカーが並ぶ「ランチブース」や、その名も「からだにやさしいフード」ブースなど、食を愉しむコーナーにもこだわりがたくさん。無農薬や有機栽培といった体にやさしい野菜や果物、クラフトビールなどのオリジナリティが愉しめるもの、素材や製法など質を追求した手作り食品など、美味しいだけでなく「食べる楽しみ」を詰め込んだフードがずらり。

また、市の開催に合わせて、隣接のファッションビルではお得な商品券も販売。市だけでなく、市場や商店街も同時に巡れる、街ごと楽しめる企画となっています。
手しごと市と同日開催される「神戸湊川いちばつまみぐいツアー」も人気の催し。こちらは「目利き」と「手仕事」を受け継ぐ職人が集まる湊川市場で、人気の食べ歩きフードを案内人のナビのもと、みんなで食べ回っちゃおう！という、聞くだにわくわくするツアー（1日3,000円）。女性限定なので、普段はちょっと照れ臭い食べ歩きも、仲間達と一緒なら遠慮なくガブリ！　商店に立つ職人さんとも、案内人の紹介を受けつつ、楽しく会話が弾みます。プロから目利きのコツを教わることも？

人情味あふれる下町の味わいと、受け継がれてきた「手しごと」へのこだわりと、お洒落で洗練された空気とが全て詰まった、神戸らしさを感じられるイベントです。

※詳細は公式サイトをご覧ください
>>湊川公園手しごと市

◆WEB版フリマガイドの情報ページはこちら◆
>>湊川公園公園園手しごと市開催情報