■自分だけの「癒しのガレージ」を持つ愉しみ
実車をモデルとした、手のひらサイズのミニチュア・カー、通称「ミニカー」。
お宝を紹介するTV番組などでも高額なレア物がたびたび登場し、「子供用玩具」としてだけでなく「大人の趣味」としての認識もすっかり広がったのではないでしょうか。
子どもの頃憧れていたあの車。眺めても眺めても飽きるどころか羨望は募るばかり。
そんな思いも忘れかけていたある日、ふと出会った一台のミニカー。
あの日焦がれたあの姿そのままに、精巧なミニチュアとなってピカピカに輝く雄姿は、小さいながらも威風堂々。実車にそっくりながらも、よく見れば縮小するにあたりデフォルメが効いていて、そこがまた小ささと相まって愛らしい。同じ車種でもメーカーごとにフォルムが異なり、各社のこだわりが感じられるのも楽しみの一つ。
早速購入して部屋に飾れば、たちまち憧れのあの車のオーナーに。コレクションケースに飾ればインテリアとしても映え、気付けば二台、三台と、お気に入りは増えるばかり。整然と並んだ愛車たちを眺めていると、時も忘れて車の世界へ入り込んでしまうこともしばしば。そこは自分だけの秘密のガレージ。自由な心で、子供の頃から変わらぬ”わくわく”を、思いっきり広げられる場所。
自分の手でペイントを施せば愛着もひとしお。ほんのひと手間なのに、ぐっとリアリティが増す。お気に入りの景色をバックに撮った写真は、ミニカーと思えぬ臨場感。
自宅で普段乗っている愛車も、小さくなった途端「カッコイイ」から「可愛い」になるのが可笑しくも微笑ましい。可動部や内部シートまで見事に再現されており、その技術に感心するばかり。
ミニカーは、本物の車の代用品なのでしょうか?
もちろん、そういった楽しみ方の人もいます。ミニカーならあの高級車やスポーツカーだって、何台ものオーナーになることが出来ます。けれど、それだけではありません。
カメラが発明されてから、絵画の価値は下がったでしょうか? 絵画には写真にない魅力があり、また写真にも本物の風景にはない魅力があります。
ミニカーもまた、ミニカーの持つ『ミニカーの魅力』が、長い間ファンの心を惹きつけてやまないのでしょう。
■日本各地のディーラーが一堂に会する「ミニカー蚤の市」
1981年スタートという45年以上続くおもちゃの蚤の市、それが「ワンダーランド・マーケット」です。主催は40年以上前に日本初のミニカー専門店としてオープンしたアンティークトーイショップ「横浜元町サンセット」。いずれもミニカーファンでその名を知らない者はなく、イベントには有名ショップや海外ディーラー、長年のコレクターが多数参加しており、マーケット開始当時からずっと出店されているお店も多いとか。
そんなマニアックなイベントにも関わらず出店者の皆さんはフレンドリーで、会場はアットホームな雰囲気。コレクターじゃない人や初心者でも存分に楽しめるイベントです。
取扱いはミニカーを中心として、モデルカーはもちろん、キャラクターグッズ、カーグッズ、ドール、ティントーイ、プラモデルなど品揃えさまざま。
場内で催されるオークションも有名で、稀少アイテムの登場に会場はおおいに白熱します。
小さい頃に持っていたけれど捨ててしまったものに出会えたり、欲しかったのに手に入れられなかったものに再会できるのが嬉しい、とは参加者の方の声。定期的に新作が発売されるメーカー物や、限定品なども多いミニカーはまさに「ナマモノ」。一度買い逃すとなかなか入手できなくなってしまう一期一会の世界なので、こうしたチャンスはファンなら見逃せません。
インターネット販売のものより良心的な価格が多いという印象ですが、主催者さまのお話によると、やはり対面で値段交渉できるのが魅力じゃないか、とのこと。
海外や日本各地から集まったアンテークトーイのディーラーが一堂に集まる貴重な機会。ぜひ足を運んでください。
【ワンダーランド・マーケット】 | |
---|---|
開催日程 | 2019年7月28日(日) 10:00~16:00 雨天決行(屋内会場) |
場所 | 神奈川県 横浜市 横浜産貿ホール 1F マリネリア |
出店募集数 | 80店 |
開催頻度 | 年3回(春・夏・冬) |
入場料 | 1,000円 |
主催 | 横浜元町サンセット |
※詳細は公式サイトをご覧ください
>>横浜元町サンセット
※イベント主催しているアンティークトーイショップのサイトです
◆WEB版フリマガイドの情報ページはこちら◆
>>【骨董・蚤の市】第104回ワンダーランド・マーケット~おもちゃの蚤の市~ 横浜市開催情報