はじめてのフリマ出店まるわかり講座【完全版】①申し込み~参加準備編

「断捨離したいけど処分はもったいない」

「ハンドメイド品をリアルに試したい」

そんな動機でフリマに興味を持つ人が急増中。

けれど、「思ったほど売れずに少し疲れてしまい、あまり楽しめなかった……」という声も、実はちらほら聞かれます。

失敗の原因は準備不足。この記事では申し込み~参加準備編として、初心者がつまずきがちなポイントを解説。

読み終わる頃には「次は、私も出店してみよう!」と思えるはずです。

目次

STEP0|リサーチ&目標設定

フリーマーケットに出店するには、まず、出店する品物の整理が必要です。

「断捨離で不用品が出た」というのが出店の動機になる場合も多いですが、フリマ出店に慣れている人は、普段から生活の中で
1・必要なもの
2・不要なもの
3・フリマで売るもの
という3つに分けて整理しながら暮らしている方が多いようです。初めての方の場合、「こんなもの売れるのかな?」と思うような物でも、まずはフリマ会場に持っていってみましょう。

意外なものも、誰かにとっては必要なものという場合もありますよ!

0-1. “売上高”より“目的”を決める

  • 不用品処分型 … 家の中を片付けたい。利益は二の次。
  • ビジネス検証型 … ハンドメイドや古着転売を試したい。利益重視。
  • 交流&体験型 … 親子イベント・友達と出店を楽しむのが目的。

目的が曖昧だとブレやすくなります。たとえばビジネス検証型なら「単価500円・売上1万円」を目標に設定してみましょう。

0-2. 競合チェックはフリマサイトを参考に

値付けに迷ったら、まずメルカリなどのフリマアプリで同じ商品を検索し、実際の出品価格や売れた価格帯をチェックして相場を把握しましょう。

STEP1|“売れるモノ”を集める3箱ルール

家庭の不用品を片付けている女性

フリマ成功のカギは、まず“何を持って行くか”を見極めること。家じゅうのモノを闇雲に詰め込むと、重いだけで売れ残りも増えがちです。

そこで活躍するのが「いる・いらない・フリマ行き」の3箱ルール。

わずか30分で出店候補がスッキリ整理でき、値付けや会場選びもグッとラクに。

眠っていた贈答品やサイズアウトした子ども服も、この段階で“掘り出し物”に大変身。まずは床に新聞紙を広げ、10分タイマーをセットしてゲーム感覚で仕分けてみましょう。

具体例チェックポイント
いる日常で使う/高頻度で着る迷ったら一旦キープ
いらない汚れ・破損が大きい処分 or リサイクル
フリマ行き購入価格に対し満足度が低い/頂き物“意外と売れる”エリア

売れ筋トップ7|“なぜ売れる?”を押さえて即戦力に!

ここでは、初心者でも即戦力になる「売れ筋トップ7」を厳選しました。

その理由と攻略ポイントをセットで押さえ、持ち込みリストを最短ルートで完成させましょう。

1. 新品の消耗品(石鹸・シャンプー・タオル・シーツ・サラダ油 など)
もらったけれど使い切れない贈答品の定番。消耗品は何個あっても困らないので、定価の3〜5割が即決ライン。「まとめ買いで更に値引きOK!」とPOPに書くと一気にさばけます。

2. 子ども服
サイズアウトが早い分だけ需要も回転率もダントツ。普段着はもちろん、プチバトーやミキハウスなどブランド物は即売れ。記名やシミは写真+POPで正直に告知すると、トラブル防止&信頼度アップ!

3. 絵本
「短期間だけそろえたい」親御さんに刺さる鉄板商品。ラクガキやページ破れを確認し、状態ランクをPOPに明記。「定価1,200円→200円!」と値引き幅を見せれば、立ち止まる人が激増します。

4. 季節先取り古着
春開催なら春〜夏物を投入。ユニクロやGUなど“誰でも知っている”ファストブランドの定番色(黒・白・ネイビー)は年齢問わず売れ筋。派手柄は避け、シンプルで万人向けを狙うのがコツです。

5. 贈答用食器
箱入り未使用なら定価の約20%でサクッと売却可。事前に公式サイトで定価を調べ、「●●円→●●円!」と値引き額をPOPに書くとお得感アップ。ガラスや陶器はその場で新聞紙に包んであげると喜ばれます。

6. ファッション小物(アクセ・時計・雑誌付録のバッグ・ポーチ など)
小スペース陳列で回転も速く、客寄せ効果抜群。雑誌付録は「新品未開封」「今季号限定」などキーワードを添えるだけで手に取られやすい。時計は稼働確認済みかどうかを必ずPOPに明記しましょう。

7. 使いかけコスメ・香水
「試したいけど定価は高い」という女性の“お試し需要”を直撃。開封済みでも残量が多ければOK。香水やネイルは直接肌に触れないため抵抗が低く、箱がなくても売れます。色味の合わなかったチークやファンデも意外な人気者です。

STEP2|会場選び6つのジャッジポイント

野外でのフリーマーケットの様子

フリマで成功するかどうかは 「どの会場を選ぶか」 にかかっています。まずは次のポイントを洗い出し、自分にとっての優先順位を決めましょう

会場選びが売上を左右する!チェックすべき6項目

  1. 客層との相性
    ― 売りたいジャンル(子ども服、ハンドメイド、ブランド品など)に合った来場者が多いか。
  2. 来場者数の規模感
    ― 集客力=チャンスの数。公式実績やSNS投稿数で目安をチェック。
  3. 交通費とアクセス
    ― 自宅から会場までのコストと時間を最小限に。公共交通+徒歩 or 車? 事前に計算を。
  4. 搬入・搬出のしやすさ
    ― 車横付けOKか、台車必須か。荷物量に応じた動線を確保。
  5. ファミリー向け設備
    ― 子連れなら遊具や休憩所の有無を確認。子どもが飽きない会場は滞在時間も伸びる。
  6. 駐車場の有無と料金
    ― 料金や台数制限も要チェック。

季節にもよりますが、関東の人気フリマは、出店募集が始まってから 2週間ほどで満枠 になることも珍しくありません。とくに車出店が可能な会場や長年続く大型イベントは競争率が高く、「来週出店したい」と思っても申し込みが間に合わないケースがよくあります。確実にブースを押さえるなら、少なくとも1か月前から情報収集を開始し、募集開始日をチェックしておくのが良いでしょう。

情報収集は「フリマ・マルシェ・クラフトフェア・蚤の市ガイド 」で一発検索

ふむふむJPのTOP

フリマ・マルシェ・クラフトフェア・蚤の市ガイド ふむふむJP なら、地域・日程だけでなく

  • 開催日
  • 車出店可否
  • 出店資格

などなど、細かな条件をフィルターで絞り込めます。リスト化して比較すると、あなたにベストな会場がすぐ見つかりますよ。

出店(展)も来場も「見つかる・つながる」

\ マーケットイベントポータルサイト/

STEP3|値付け・POP・クリーニングで“売れる導線”を作る

ナチュラルな素材の値札

「値札を付ける? アイロンは必要? クリーニングに出すべき?」

初めての準備では疑問が山ほど湧いてきます。実はフリマに“絶対の正解”はありませんが、共通して言えるのは「見た目が整った品ほど早く・高く売れる」ということ。

シワをひと手間で伸ばす、ホコリをサッと払う——それだけでテーブルに置いた瞬間の“第一印象”が大きく変わり、売上にも直結しますよ!

3-1. クリーニング&メンテ

  • アイロン:シャツ類は“ひと手間”で売価+100円。
  • 汚れ落とし:ウタマロ石けんで襟袖ケア。
  • 高コスト品:ジャケットは無理にクリーニングせず“現状渡し”。

商品のコンディションを整えるコツ

フリーマーケットで高く売るコツを解説しているイラスト

筆者は夫のシャツをよく出品しますが、アイロンをかけたかどうかで売れ行きがまるで違います。シワを伸ばすだけで、「大事に扱われた感」が生まれ、価格交渉もスムーズになるのでおすすめです。

ただし クリーニングは必須ではありません。たまたま “クリーニング済みだけど着ない” というアイテムがあれば強みになりますが、わざわざ出すとコストがかさみます。

ジャケットは1点1,000円ほどかかるため、その分を上乗せした価格設定が必要になり、結果として売れ残りがち……。

そこで筆者は「現状渡し」で販売し、クリーニングの判断は買い手に委ねるスタンスを取っています。

経験上、購入者はクリーニング済みかどうかをあまり気にしません。軽く埃を払ってシワを伸ばす――この “ひと手間” だけで十分、印象アップにつながります。

3-2.価格設定のコツ|“相場 × リサーチ”で失敗ゼロ

  • 新品の食器は定価の約20%(=5分の1)
  • 新品の洋服は定価の約10%(=10分の1)

これがフリマでスムーズに動く“王道ライン”。とはいえ、アイテムの人気度や状態で変動するので 相場チェックは必須 です。

  1. フリマアプリで同一商品を検索
    → 販売価格/売れ残り価格をざっと把握。
  2. オークファンなどの落札価格比較サイトを参照
    → ネットオークションの実勢価格を確認。

この2ステップで「高過ぎて売れない」「安過ぎて損した」を防げますよ。

3-3. POPは「価格+ストーリー」

レディース半袖カットソー
着用わずか2回/透け感ゼロ
これからの季節にぴったり! ¥500

“想像させるコピー”があるだけで立ち止まる率が跳ね上がることも!?

フリーマーケットで使う値札見本のイラスト

値札は“値段だけ”じゃもったいない!

価格+ひとこと情報 をセットで書くだけで、手に取られる確率がグッと上がります。

例)
✕「レディース 500円」
〇「レディース/半袖カットソー/着用2回 ¥500」

さらに POP風に、

「薄手でこれからの季節にちょうどいい!」
「ベーシックカラーだから着回し自在」

……と推しポイントを添えれば、お買い得感が倍増します。

また、本・靴・ブランド品など “状態が気になるアイテム” は正直さが命。キズや欠品があるなら隠さず明記し、「○○円で購入→ベルト欠品のため特価1,000円!」のように理由を書けば、“訳アリだから安い” と納得してもらえます。

売る前にボタンやベルトの有無をチェックして、信頼度アップを狙いましょう!

値札は付ける?付けない?|メリット・デメリットを理解しよう

付けたほうがいい派

  • 売り場を回るだけで価格がわかり、足を止めやすい
  • 値段交渉が最小限で済み、接客ストレスが減る

付けない派

  • 交渉が前提なので“会話きっかけ”を作りやすい
  • 時間帯や在庫状況でフレキシブルに値下げできる

値札の付け方4スタイル

  • 市販タグで“即戦力”
    100円ショップにはシンプルな事務用から、メッセージカード風のかわいいタグまでラインナップ豊富。買ってそのまま使えるお手軽派。
  • 付箋&マステで“アドリブ対応”
    サッと書けてペタッと貼れるのが最大のメリット。値下げやまとめ売りに切り替えるときも、貼り替え一瞬。現場で動きをつけたい人におすすめ。
  • PCで“オリジナルテンプレ”自作
    デザインにこだわりたいなら「値札 テンプレート」「プライスカード 無料」などで検索。おしゃれな素材をダウンロードして統一感を演出しよう。
  • 大判POPで“まとめ売りアピール”
    段ボール箱に 「この箱ぜんぶ100円!」 と大きく手書きするだけでセール感MAX。値下げするときは赤マジックで追記すれば、お得感がグッと伝わります。

STEP4|当日の持ち物&レイアウト完全チェックリスト

フリマは朝9時から午後3時ごろまでが定番。6時間超えの“長丁場”を快適に乗り切るには、持ち物の準備がカギです。そこで「売るために必須のアイテム」と「自分をラクにする快適グッズ」を分けてチェックしていきましょう。

4-1. 必携アイテム

  • 釣り銭セット:100円×30/500円×10/1,000円×10
  • レジャーシート&養生テープ:クラフトテープの使用に注意
  • 折りたたみテーブル&布:立体ディスプレイで単価アップ
  • ハンガーラック:洋服が乱れず回転率向上
  • 鏡・メジャー・ビニール袋:接客力=売上
  • 台車orキャリー:搬入・撤収の時短

詳しく解説していきますね!

必携アイテム|「売るためセット」

※★は“あると劇的にラク”な便利グッズ。荷物量と会場ルールに合わせて取捨選択を。

  • 釣り銭セット
    100円玉 × 30枚/500円玉 × 10枚/10円玉 × 30枚/1,000円札 × 10枚が目安。
    ★100均の“仕切り付きコインケース”に種類別で収納すると勘定が秒速に。
  • POP 作成キット
    A6サイズの紙、油性マーカー、セロテープ、ハサミ。値下げやまとめ売りに切り替えるたびに大活躍。油性ペンは“赤・黒”の2色が鉄板。
  • レジャーシート(+養生テープ★)
    商品を並べるベース。ブルーシートや柄入りレジャーシート。養生テープはベタつかず固定できる万能テープ。(クラフトテープは禁止の会場も多いので注意
  • キャンピングテーブル★
    テーブル+折りたたみラックで立体ディスプレイ。布を一枚かけるだけで清潔感と“お店感”が一気にアップ。
  • ハンガーラック★
    洋服の必需品。試着後もグチャグチャにならず、滞在時間が伸びる=成約率アップ。
  • ビニール袋&紙袋
    「袋ありますか?」の瞬間にさっと差し出せると好印象。小と中の2サイズを数十枚ずつでOK。
  • メジャー & 鏡★
    サイズ確認・試着チェックをサポート。アクセや帽子を扱うなら鏡は売上に直結。
  • 梱包材(新聞紙・プチプチ★)
    食器やガラス類を包むだけでなく、雨天時は簡易カバーにも使える。
  • 台車 or キャリーカート★
    車からブースまで荷物を一気に運搬。撤収スピードが段違いに。

これだけ揃えておけば、当日の「足りない!」をほぼ防げます。準備万端でフリマを楽しみましょう!

4-2. 快適グッズ(季節別)

【夏】パラソルや帽子で直射日光をカットし、冷感タオルとスポーツドリンクで熱中症対策。汗拭きシートや携帯扇風機もあると快適。

【冬】貼るカイロとひざ掛けで足元を保温、手袋と折りたたみスリッパで指先と足裏の冷えを軽減。保温ボトルのホットドリンクに薄手ウインドブレーカー、首元を守るスヌードまで揃えれば一日中ラクに過ごせます。

パラソル・冷感タオル・スポドリカイロ・ひざ掛け・ホットドリンク

快適グッズ|長時間ブースを守る“自分ケア”アイテム

※季節によって優先度が変わるので、天気予報と相談しながら取捨選択を。

  • パラソル(夏)
    直射日光と熱中症をダブルでブロック。小雨決行の会場でもミニタープ代わりに活躍します。
  • 防寒セット(冬)
    使い捨てカイロ、ひざ掛け、スリッパ、クッション性のある座布団。足元と腰を温めると体感温度が段違い。
  • フード&ドリンク
    会場によっては売店ゼロのことも。お弁当+水筒は基本装備。夏は塩分タブレットやスポーツドリンクで熱中症対策も忘れずに。
  • ウェットティッシュ
    手洗いが遠い/行列のときの救世主。食事や汚れ拭き用に“厚手・大容量”を推奨。
  • 折りたたみチェア
    立ちっぱなしは地味にきつい。コンパクトなキャンプ椅子があれば、客対応もサッと立ち座りできてラク。

当日の服装ポイント

フリーマーケット出店者の当日の服装を解説したイラスト
  • 動きやすいスタイル
    立ち・しゃがみが多いので、女性もパンツが◎。
  • 貴重品は“身につける”
    ウエストポーチや斜め掛けバッグに現金とスマホを収納。ポケット豊富なカフェエプロンも便利です。
  • 脱ぎ着しやすい羽織り
    気温や日差しの変化に備え、軽いカーディガンやウインドブレーカーを一枚。
  • ラクな靴
    長時間でも疲れにくいスニーカー。シートで靴を脱ぐ派はサッと履けるタイプで。
  • 帽子&首元ケア
    夏はつば広で日射対策、冬はニットキャップとマフラーで保温。
  • マスク
    冬の防寒+ホコリ対策にあると安心。
  • 日焼け止め&虫よけ
    屋外会場ではマストアイテム。


準備を万端に整えて、フリマへGO!

出店(展)も来場も「見つかる・つながる」

\ マーケットイベントポータルサイト/

まとめ

以上、3箱仕分けで出品物を厳選し、会場選び・値付け・POP作成・売れ筋7種・接客・撤収までフリマ成功の型を網羅しました。

手順通りに準備と検証を重ねれば、誰でも楽しく売れるフリマを再現できます。ぜひ実践して、自分だけの勝ちパターンを磨いてくださいね。

結果をメモして次に活かす仕組みも忘れずに。次の週末、さっそくチャレンジしてみましょう!

フリマ会場への品物の搬入、車がない場合の会場への搬入の工夫などは「フリマ出店術②フリマ当日編」で紹介しています!

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この記事を書いた人

全国のフリマ情報を掲載しているWEBサイト fmfm.jp のヨミモノサイトです。関東で発行しているフリーマーケット専門情報誌の公式HPでもあります。1994年の情報誌創刊以来25年以上フリマ情報をずっとお届けしています。全国のフリマ開催情報はこちらでご覧ください。情報誌についてはこちらをご確認ください。

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