はじめてのフリマ出店まるわかり講座【完全版】②フリマ当日編

会場に申し込みをし、売る商品もまとめ、いよいよフリーマーケットへ!

手持ち出店と車出店の違いは?会場でのディスプレイどうする?どんな点に注意したらいいの?などを詳しくご紹介します!

出店(展)も来場も「見つかる・つながる」

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目次

1. 搬入のコツ|勝負は“朝イチ”に始まる

フリーマーケットの準備をしている人たち

販売開始が9:00なら、9:00〜11:00の2時間が勝負どころです。

チャンスを逃さないために、搬入が7:00から可能な会場なら、きっちり7:00に入場して、開店と同時に万全のディスプレイで迎えましょう!

会場によっては搬入時間をずらしていることもあります。例:出店番号1-50までは 7時から7時30分で搬入、など。

フリマでもっとも売れる時間帯は開始から2時間

例)販売 9:00〜 → 9:00〜11:00 が勝負
搬入受付が 7:00 なら、7:00 ジャスト到着を目標に出発しましょう。

車出店 vs 手持ち出店 ― 仕組みと対策

フリマの出店スタイルには「車出店」と「手持ち出店」があります。

車出店は、指定の駐車スペースに車を停め、その車の横や前に売り場を広げる方式で、車内からすぐに荷物を降ろせるため搬入が非常にスムーズです。

手持ち出店には、次の2タイプがあります。

  1. 車で荷物を下ろせるタイプ
    ブース近くで車から荷物を降ろし、その後は指定または自分で確保した駐車場へ車を移動します(駐車場が会場側で用意されている場合と、各自で探す場合があります)。
  2. 車搬入が認められないタイプ
    公共交通機関での来場のみ可。会場周辺の道路での一時荷下ろしも禁止されています。

手持ち出店の場合、車での搬入ができない場合がほとんどです。

コストはかかってしまいますが、キャリーカートやスーツケースを用意して、会場周辺のコインパーキングを利用すると、手持ちでもスムーズに準備を進められますよ。

フリーマーケットの車出店と手持ち出店のイラスト
方式特徴注意点
車出店車を駐車 → 車横で販売退出時間が指定される
手持ち出店手運び・台車・キャリー搬入搬入経路を事前確認

手持ち出店で車を使う場合

  • 台車・キャリーカート・スーツケースで荷物を集約。
  • 段ボールの表記は「荷物①」など中身が分からない名称に

手持ち出店で車を使わない場合

  • 登山用リュック+折りたたみキャリーが定番。
  • バッグごとに「設営道具/子ども服/おもちゃ」などカテゴリー分け。
  • 帰路は大きな手提げ袋(100均レジャーバッグ)で荷物圧縮。

車出店のポイント

  • 搬入・退出時間は厳守。途中退場不可の会場も多い。
  • 違法駐車は会場閉鎖の原因に。近隣の迷惑駐車は絶対NG。

手持ち出店を車で搬入するときのポイント

会場に専用駐車場がない場合は、近隣のコインパーキングを複数ピックアップしておくと安心です。

さらに「搬入時間内だけブース近くに一時停車OK」という会場もあるため、限られた時間で荷下ろしを終えられるよう、あらかじめ役割分担を決めておくと効率よく動けます。

事前チェックリスト(例)

  • 出店者専用駐車場の有無と場所
  • 申込時に必要な情報(車両台数・車種・ナンバーなど)
  • 搬入可能時間とルートの指定の有無
  • 一時停車が許可される時間帯とスペース
  • 会場内の台車貸し出しサービスの有無、または持参可否

荷物運搬をラクにするアイテム

  • 台車(会場で貸し出しがある場合も事前予約や順番待ちを確認)
  • 大型キャリーカート
  • キャスター付きスーツケース

これらを活用すれば、短時間でブース設営を済ませられ、オープン直後からスムーズに販売をスタートできます。

台車を押す女性と駐車場のイラスト
ちょっと裏ワザ

代々木公園前の道路は平日こそパーキングメーター制ですが、フリマが開催されることの多い日曜日はメーターが休止し、なんと無料で駐車できます。開場に近い区画から早々に埋まるので、搬入時刻よりさらに早めに到着し、車内で開始を待つのがいちばんスマート。こうして何度か通ううちに、会場ごとのベストポジションや搬入の勘どころも自然と身についていきます。

残念ながら、どの会場でも無断駐車がたびたび問題になっています。マナーが改善されなければ、運営側が会場の使用を断り、フリーマーケット自体が開催できなくなる恐れも。

「少しだけだから……」という気のゆるみが、今後の開催に大きな影響を与えかねません。ルールを守って、誰もが気持ちよく参加できるフリマを続けていきたいですね。

手持ち出店に、手荷物搬入する場合

手持ち出店で車を使わずに搬入する場合は、道具選びと荷物の仕分けがカギです。実際のフリマ会場では、次のようなアイテムが定番になっています。

  • 登山用バックパック
    軽量なのに大容量。肩・腰ベルトで重量を分散できるので長時間の運搬でも疲れにくい。
  • キャスター付きスーツケース
    滑らかな走行で移動がラク。上にトートバッグなど軽い荷物を載せれば一度にまとめて運べる。
  • 折りたたみキャリーカート+段ボール
    段ボールをゴムバンドで固定すれば、子ども服やおもちゃを箱ごと運搬でき、設営後はそのまま在庫ボックスとして再利用可能。
  • 100円ショップの大型レジャーバッグ
    安価で丈夫。帰りは折りたたんでコンパクトにできるので荷物を減らせる予備袋として便利。

バッグを複数持参する場合は、中身をあらかじめ「設営用具」「子ども服」「おもちゃ」などカテゴリー別に仕分けしておくと、現地での荷ほどきが驚くほどスムーズになります。こうした一工夫があれば、車がなくてもストレスフリーで搬入できるはずです。

いろんな旅行カバンのイラスト

車出店の場合(ポイントまとめ)

車出店は荷下ろしこそ簡単ですが、フリマ開始後は会場内を車で動かせません。

さらに多くの会場では、搬入時間と同じように退出時間も厳格に決められており、途中退場が禁止されていることがあります。出店申し込み時や案内メールで、必ず時間帯を確認しましょう

  • 退出時間の厳守
    会場側が定めた時間になるまで車を動かせない場合がほとんど。早く帰りたい予定がある日は要注意です。
  • 会場ルールを随時チェック
    会場ごとに搬入ルートやエンジン停止の指示が異なることも。複数会場を巡る場合は、その都度ガイドラインを読み直すとトラブルを防げます。

規則を守ってこそ気持ちよく参加でき、フリーマーケット文化を長く続けることにもつながります。余裕をもってスケジュールを組み、安心・安全な車出店を楽しみましょう。

2.ディスプレイのコツ|3つの黄金ルールと陳列アイデア

ディスプレイされた服

荷物を運び込んだら、いよいよディスプレイ。ポイントは次の3つです。

  • カテゴリ別に分かりやすく陳列する
  • イチオシ商品を手前に置いて手に取りやすくする
  • 段差(ひな壇)を作り、縦のスペースも活用する

2-1. 黄金ルール

  1. カテゴリ別に整理:メンズ/レディース/子ども服 を分ける。
  2. イチオシは手前:通路側に目玉商品を置き、足を止めてもらう。
  3. 高さで魅せる:テーブル+ひな壇で段差を作り、小物を前・大物を後へ。

「高さ」を出すコツは、ケースや折りたたみテーブルなどで簡易的にひな壇をつくること。手前に小物、奥に大きめの商品を配置すれば、限られたスペースでも商品数を多く “見せる” ことができます。

服ならメンズ・レディース・子ども服といった具合に細かくカテゴリ分けすると、お客さまが迷わず商品を探せるので回遊性もアップ。視線を誘導しやすい手前には目玉商品を置き、立ち止まってもらうきっかけを作りましょう。

2-2. 商品別ディスプレイ例

商品の特性に合わせてディスプレイを変えると、売れ行きがぐっと伸びます。

  • 格安アイテム(中古おもちゃ・投げ売り古着など)
    「この箱ぜんぶ100円!」と大きく書いたポップを添え、箱ごとドンと置くとバーゲン感が出て人目を引きます。古着はきれいに畳むより、あえてラフに放り込んで“宝探し”気分を演出したほうが、気軽に手に取ってもらえるケースが多いです。
  • 高価・盗難リスクの高い小物(時計・小さめバッグなど)
    万が一のスリや持ち去りを防ぐため、ブース奥の自分の近くに配置。手が届きにくい位置に置きつつ、値札や説明カードでしっかりアピールしましょう。
  • アクセサリー類
    個包装したり、小さなカゴやレースのコースターの上に載せたりすると、一気に“ハンドメイド雑貨店”のような雰囲気に。見映えが良くなるだけでなく、商品を大切に扱っている印象を与え、購買意欲を高められます。

このように「安さを強調したい品は大胆に」「高価品は安全第一で」「小物は世界観づくりを意識」と、メリハリのある見せ方を心がけると、スペース全体が生き生きとし、自然とお客さんの足が止まります。

  • 箱ごと100円コーナー:投げ売り古着や玩具は“箱ごちゃ”でバーゲン感を演出。
  • 高額&盗難リスク品:時計・ブランドバッグは自分の真横かテーブル奥に。
  • アクセサリー:レースコースターや小皿で“ショップ風”に。

大型車で搬入できるなら、ハンガーラックを持ち込むだけでディスプレイの幅がぐんと広がります。高さが出るため奥の列でも目に入りやすく、広げた服をその場で掛け直すだけなので在庫管理もスムーズです。

ハンガーラック活用:車搬入できるなら必須。高さが目立ち、試着後の管理も楽。レイアウトはこまめに回転(売れた跡を埋める/値下げ品を手前へ)すると滞在時間が伸びる。

レイアウトをこまめに更新するコツ

  • よく手に取られている商品や売れ筋は、すぐにブース前面へ移動
  • 値下げしたアイテムは目立つ位置にまとめ、価格を大きめに表示
  • 売れ残りが増えたら配置を総入れ替えして“目新しさ”を演出

人が集まっているブースを観察すると、「視線を誘導する高さの使い方」「通りやすい動線の取り方」「パッと映える小物使い」など学べるポイントが山ほどあります。

気づいたアイデアをすぐ取り入れて、理想のディスプレイをアップデートしていきましょう。

フリーマーケットのブースの広さに合わせたディスプレイのコツ解説イラスト

とはいえ、初めのうちは「何をどこに置けばいいの?」と迷いがちです。フリマ当日を迎える前に、荷物やケースのサイズを確かめながら自宅で簡単なレイアウトを組んでみましょう。

手描きのメモでもスマホのメモアプリでもかまいません。配置図がひとつあるだけで、当日はそれを見ながら荷物を並べるだけで済みますし、家族や友人に手伝ってもらう場合も指示がスムーズ。

段取りに迷う時間が減るぶん、ディスプレイの微調整や値札付けなど細部に手をかける余裕が生まれます。

3.接客のコツ|値下げ交渉を味方に付ける

フリーマーケットでガラスの花瓶を手に取っている人の手元

ネットのフリマアプリで売買が当たり前になった今でも、対面のフリマには“値段交渉”というライブ感あふれる楽しみが残っています。

多くのお客さんはその駆け引きを期待してブースをのぞくので、迷っている様子を見かけたら「キリよく〇〇円にしますよ」「2点で〇〇円はどうでしょう?」と気軽に提案してみましょう。

お互いが笑顔になれる着地点を探す——それこそが対面フリマならではの醍醐味です。

3-1. 最初は“少し高め”に設定

コツは、値下げを前提に最初の価格をほんの少し高めに設定しておくこと。ただし交渉上手な人に押し切られないよう、「この商品の最低ラインは〇〇円まで」とあらかじめ決めておくと、納得感のある取引ができます。

例)希望 800 円 → 表示 1,000 円 → 「キリよく 800 円でどう?」

3-2. 買い手の背中を押すトーク

大きなぬいぐるみのようにかさばる品は、フリマアプリだと本体価格より送料が高くつくこともしばしば。でも対面のフリーマーケットなら配送費はゼロです。「送料がかからないぶんお得ですよ」と一声かければ、持ち帰りに支障のないお客さまの購入を後押しできます

古着やバッグの傷み、絵本やおもちゃに書かれた名前など、汚れや欠損がある場合は、必ず事前に伝えましょう。

黙って売れば「欠陥品をつかまされた」とクレームになる恐れがありますが、正直に説明して値段に反映すれば逆に“ワケアリのお得品”として魅力がアップします。

たとえば「ほとんど着ていませんが、リボンを一つなくしたので特別価格で○○円!」といったひと言を添えるだけで、欠点がセールスポイントに早変わりします

帽子やスカーフ、アクセサリー、サングラスなど身につけるアイテムを並べるときは、卓上ミラーを一枚用意しておくと効果的です。

商品を手に取って迷っているお客さまがいたら、「よろしければ鏡で合わせてみてください」とひと言添えましょう。自分に似合うかをその場で確認できるため購入イメージが湧きやすくなり、成約率アップにつながります

  • 「送料がかからない分お得ですよ」
  • 「ワケありでリボン欠品、だから特価!」— 欠点を先に伝えれば信頼度UP。
  • 鏡を用意し「ぜひ合わせてみてください」で購買率UP。

3-3. 時間帯別・値下げの波

フリマの売れ行きは、一日を通して“プチ波”が何度か訪れます。ピークと谷間を見極めて値札を動かせば、強気の朝売りと終盤の一掃処分をどちらも最大化可能。

以下は3つの波と最適な値下げ術です。

  • 朝イチ:ファン層が集中。強気価格でもOK。
  • 昼食前後:小波を活かしてまとめ売り提案。
  • 閉会1時間前:タイムセールPOPで一気に在庫処分。
フリーマーケットで売る側の心得解説図

そうは言っても、来場者全員が気さくに声をかけてほしいわけではありません。

じっくり品定めしたい人もいれば、「質問があればこちらから声を掛けるタイプ」の人、ちょっと人見知りの人、あるいは時間に追われている人もいます。相手の様子を観察して、話しかける・そっと見守るといった距離感を調整することこそ、対面フリマならではの醍醐味です。

売れ行きが最も活発なのはやはり開場直後ですが、実は昼どきと閉会間際にも小さな購入ラッシュが訪れます。値下げ交渉を受け入れたり、まとめ買いを提案したりするなら、これらの時間帯を狙うと効果的です。

快適に過ごすために|防犯・体調・マナー

せっかくのフリーマーケット、最後まで気持ちよく過ごすためには 「体調管理」「防犯」「マナー」の3つを意識しましょう

4-1. 防犯は“声かけ”から

まず朝イチで自分のブースに着いたら、両隣の出店者に「おはようございます、今日はよろしくお願いします」と軽く声をかけておくと安心です。

顔を知っておけば、不審者が近づいたときにお互いすぐ気づけるため、置き引きなどの防止にも役立ちます。

  • 荷下ろし中は見張り担当と運搬担当の2人体制
  • 両隣へ「おはようございます、よろしくお願いします」と挨拶。互いに見守り効果◎。

4-2. 体調管理グッズ

熱中症対策に飲み物と帽子を忘れず、売上金や貴重品はウェストポーチなど身につけて管理するとさらに安全です。

  • 夏:冷感タオル・日焼け止め・スポドリ・パラソル。
  • 冬:貼るカイロ・ひざ掛け・ホットドリンク。
  • ウェットティッシュ・携帯椅子は通年で活躍。

4-3. ゴミは持ち帰り、退出時にスペースを清掃

片づけが終わったらゴミは持ち帰り、使用したスペースを来たときよりもキレイにして退場しましょう。ちょっとした挨拶と後片づけの心配りで、爽やかな一日を締めくくれます。

気持ちよく終われば次回のモチベーションもUP!

まとめ

デフリーマーケットでディスプレイされた小物

搬入は“朝イチ”到着で勝負スタート。

車出店と手持ち出店の特性を押さえ、台車やキャリーで効率搬入を。ディスプレイは「カテゴリ別+高さ+目玉手前」で視線をロックし、値札は交渉余地を残すのがコツ。

時間帯ごとの値下げ波を活用しながら、防犯・体調・マナーまでトータルで管理すれば、初参加でも十分な売上と充実感が得られますよ!

次回はスリや置き引き、困ったお客さんなど、フリマでよくあるトラブルと防止・対策についてお届けいたします!

出店(展)も来場も「見つかる・つながる」

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この記事を書いた人

全国のフリマ情報を掲載しているWEBサイト fmfm.jp のヨミモノサイトです。関東で発行しているフリーマーケット専門情報誌の公式HPでもあります。1994年の情報誌創刊以来25年以上フリマ情報をずっとお届けしています。全国のフリマ開催情報はこちらでご覧ください。情報誌についてはこちらをご確認ください。

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