フリマ初心者

フリマ出店術②フリマ当日 編

会場に申し込みをし、売る商品もまとめ、いよいよフリーマーケットへ!
会場はどんな様子なのか、どんな点に注意したらいいか、一日の流れに沿ってご紹介します。

【搬入のコツ】

●入場は一番早い時間帯で!

フリマで最も売れる時間帯は、ズバリ「朝一番」です。
9時から販売スタートする会場なら、9時から11時までが勝負になります。
お客さんを逃さないために、例えば「搬入時間7:00~、販売時間9:00~」の会場であれば、最も早い7時には会場入りできるよう出発しましょう。

●どう違うの?「車出店」と「手持ち出店」

フリマの出店スペースには、大きく分けて「車出店」と「手持ち出店」のふたつがあります。
「車出店」とは、指定の駐車スペースにマイカーを停め、その車に隣接する形で出店スペースを広げる形式です。
「手持ち出店」とは、出店スペースに自分の手で荷物を運びこむ形式です。
(車出店は「車ごと出店」、手持ち出店は「手荷物出店」と呼ばれる場合もあります)

車出店の場合、すぐに荷下ろしが出来るので搬入がとても楽です。
一方、手持ち出店の場合、「どうやって大量の荷物を運んだらいいだろう?」「車はどこに停めればいいだろう?」など、疑問に思う点も多いでしょう。
ここでは、搬入の際のコツや、気を付けた方がいい点などをまとめていきます。

◆手持ち出店に、車で搬入する場合

フリマ会場に出店者用の駐車場が用意されていた場合、フリマ以外のお客様の迷惑にならないよう、駐車場から出店スペースまでの搬入経路や搬入時間があらかじめ指定されている場合があります。また、申込時に台数や車種、車のナンバーの申請が必要な会場もあります。事前にしっかりと確認しておきましょう。
また、搬入経路が指定されていない場合でも、当日慌てることが無いように、事前に現地確認しておくと安心です。駐車場が用意されていない会場の場合、近隣駐車場を事前に調べておきましょう。

手持ち出店でも、「搬入時間のあいだのみ、スペース近くに一時駐車OK」という会場もありますので、時間内にスムーズに荷下ろし出来るよう、こちらも確認しておきましょう。

台車使用可の会場であれば、運搬用に台車を持参すると便利です。台車が無くても、キャリーカートやスーツケースで代用することも出来ます。会場によっては台車をレンタルしてくれるところもありますが、レンタルの順番待ちで並ぶこともありますので、時間に余裕をもって行動しましょう。

また、開店する前から出店スペースにやって来て、まだ用意していないのに「これ、いくら?」と聞いてきたり、勝手にダンボールを開けて中身を出してしまう困った人が来ることも……。それだけならまだしも、盗難や万引きの被害も少なくありません。片時も目を離さないように、「出店スペースに残って荷物番をする人」と「駐車場から荷物を運ぶ人」の二手に分かれて対応しましょう。そして、ダンボール箱に「貴重品」「ブランド物」などと書いておいては、箱ごと盗んでくれと言っているようなもの。荷物の見出しは自分たちにしかわからないように「荷物①」などの表記にする・箱を開けてすぐ荷物が見えないように商品の上に新聞紙をかぶせる・中身が見える透明の衣装ケースにはバッグやゲームソフトなどの高額商品を入れない、などの対策も有用です。

また、車での搬入不可の会場もありますので、事前によく確認しておきましょう。

★ちょっと裏ワザ★
代々木公園前の道路は、平日はパーキングメーターチケットにより有料で駐車できるのですが、フリマが開催されることの多い日曜日はパーキングメーターはお休みで、無料で駐車が可能です。そのため、フリマ当日は会場に近いスペースから駐車場が埋まっていきます。この場合、搬入時間よりもさらに早く会場に着くようにし、車の中で搬入開始時間を待っていた方がラクチンだったりします。
各会場ごと、何度か参加していくうちにその会場ごとのコツを掴んで、搬入もどんどん要領よく行えるようになるでしょう。

◆手持ち出店に、手荷物搬入する場合

 

車を使わず、沢山の商品を自宅から運ぶ人たちはどのような方法で搬入しているのでしょう。
リュックや旅行鞄を何個も抱える人、家族から借りて何個ものスーツケースを利用する人など、皆さんそれぞれ工夫していらっしゃるようです。登山用のリュックなら軽くて容量がありますし、複数バッグを持つならバッグごとに「設営用具」「商品の子供服」「商品のおもちゃ」など、中身も分けておくと便利です。折り畳み式キャリーカートにダンボール箱をくくりつけて曳いていくという方法もあります。キャスター付きのスーツケースなら、その上に軽いバッグを載せて一緒に動かすこともできます。
100円ショップにはレジャー用の大きくて厚い手提げ袋が売っていますので、これらを使えば帰りは折りたたんで荷物を少なくして帰ることも出来ます。

◆車出店の場合

 

車出店なら搬入はとても楽ですが、フリマが始まると会場の中を車で走ることはできません。搬入時間同様、退出時間も指定されていて途中退場できない場合も多いので、事前に確認しておきましょう。

また、当然ながら路上駐車は違法です。しかしながらどの会場も違法駐車の問題に困っているのが実情です。改善されなければ会場から使用を断られ、フリーマーケットが開催できなくなります。ちょっとだけ……の油断が今後に大きく響くこともありますので、ルールを守って気持ちよく参加しましょう。

【ディスプレイのコツ】

荷物を搬入したら、次はディスプレイです。
コツとしてはみっつ、
・見やすくカテゴリ別に陳列
・イチオシ商品は手前に並べて手に取りやすく
・高さを作ってたくさん飾る
です。
この"高さ"とは、いわゆる「ひな壇」のことです。ケースや折り畳みテーブルなどを工夫して段差を作り、小物をお客様の手前に、大きな商品を奥に配置すると、沢山の商品を見せることが出来ます。
商品を並べるときは、それぞれカテゴリごとにまとめましょう。服は服でもメンズ・レディース・子供服とそれぞれ別に配置しておけば、お客さんも迷うことなく商品を探せます。

また、商品によって、それぞれに合った見せ方があります。
中古のおもちゃや投げ売り価格の古着などは、「この箱全部100円!」などの張り紙をして、箱ごと置くと安売り感が出ます。安売りの古着の場合、綺麗に畳むよりも箱の中にごちゃっと入っていた方がバーゲンっぽさが出て、気軽に広げて見てもらえた、という話もあります。
逆に高価なもの、中でも時計や小さなバッグなどサッと盗まれてしまう恐れのある物は、スペースの奥の方、自分のそばに置いておいた方が良いでしょう。アクセサリー類もそのまま並べるより、個包装をしたり小さなカゴやレースのコースターの上に置くなど、オシャレにディスプレイしておくとお客さんの興味を惹きやすくなります。

搬入に大型車を利用できるなら、ハンガーラックを利用したディスプレイもおすすめです。これなら高さがあるので奥でも目に付き、手に取って見やすく、広げた後もサッとハンガーに掛けなおすだけなので管理が楽です。
お客さんがよく手に取った商品や売れ行きが良かったものは前の方に移動する、値下げしたものは目立つ位置に置くなど、こまめにレイアウトを変えるのも効果的です。
お客さんがたくさん集まる出店者のスペースをよく観察して、「見やすい配置」「動線のいい並べ方」「オシャレに見える飾りつけ」など、自分の目指したいディスプレイの参考にしましょう。

とはいえ、慣れないうちは何をどう置いたらいいか迷ってしまうもの。
フリマ当日を迎える前に、自宅で荷物やケースの大きさを検討しつつ、「どんな配置にするか」簡単な配置図を作成しておくととても便利です。家族や友人に手伝ってもらう際も、この配置図を元に指示をすれば準備がスムーズに進みます。

【接客のコツ】

フリマアプリが一般化し、手軽に多くの商品をやりとりできるようになりましたが、フリマには対面ならではの楽しさがあります。
値段交渉もそのひとつ。
お客さん側もそれを楽しみにしている方も多いので、迷っているお客さんに「じゃあ、キリのいいところで〇〇円!」「ふたつで〇〇円でどう?」などと勧めてみましょう。値下げすることを見越して、最初は少しだけ高い値段を設定しておく人も多いですよ。逆に、値下げ交渉が上手い人に乗せられて損してしまわないように、「この商品の底値は〇〇円!」と自分の中であらかじめ線引きしておくと交渉に失敗しにくくなります。

大きいぬいぐるみなど、フリマアプリで買った時には送料の方が高くなってしまう……なんてことがありますが、フリーマーケットでは送料がかからないのがお得なポイント。容量があるけど持ち帰るのが苦ではない商品なら、あと一押しのアピールとして伝えてみるのもいいでしょう。

古着やバッグの傷みや、おもちゃや絵本の記名など、汚れや欠損については売る前に説明しておきましょう。黙って売ってしまうと「こんな欠陥品をだまして買わされた!」などのトラブルにつながりかねませんが、逆に「この服、少ししか着ていないけどリボンをひとつ紛失しているので、特別価格で〇〇円で!」などのワケアリ商品だと説明すれば、欠点がアピールポイントに早変わり。

また、帽子やスカーフ、アクセサリー、サングラスなどを出品するときは、鏡を持っていくといいでしょう。商品を気にしているお客さんを見掛けたら、「鏡ありますよ、どうぞ合わせて見てください」と勧めてみましょう。

とはいえ、すべてのお客さんが交流をしたいとは限りません。
じっくり見たい人、用がある時だけ話しかけたい人、人見知りな人、急いでいる人etc……。
それぞれのお客さんを見て、それぞれに合った対応をするのが、フリマの醍醐味といえるでしょう。

また、売れる時間帯は圧倒的に「朝イチ」ですが、その後も「昼食ごろ」「閉会前」に小さな波が訪れます。値下げの際は、これらのタイミングを利用するといいでしょう。

【快適な1日を過ごすために】

せっかく参加するフリーマーケット、気持ちよく一日を過ごしたいですよね。
そのためには、体調管理をしっかりする、防犯に気を付けることが重要です。
また、マナーを守って和やかに過ごすことも高ポイント。
朝、自分の出店スペースに到着したら、両隣の出店者に挨拶をしておきましょう。「おはようございます」「本日はよろしくお願いします」、たったこれだけでOK!
お互い顔合わせしておけば、関係者ではない人物が近寄って来た時にもお互い気付くことが出来、置き引きなどの犯罪防止にもつながります。
退去時にはゴミを持ち帰り、お世話になった出店場所を綺麗にして帰りましょう。マナーを守れば、すがすがしい気持ちで一日を終えられること間違いなしです。

次回はスリや置き引き、困ったお客さんなど、フリマでよくあるトラブルと防止・対策についてお届けいたします!

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