■美しく奥深い「郵便趣味」の世界
「郵便関係が趣味」と聞くと、どんなものが浮かびますか?
古切手を集める、ストックブックにファイリングする、記念切手を買う……などが、咄嗟に思いつくイメージではないでしょうか。
しかし、実際の郵便趣味、通称”郵趣”はそれだけに留まりません。
切手だけではなくハガキや消印の収集、郵便グッズ集め、外国切手の収集、全国郵便局巡りや変わりダネポスト巡りなどのアクティブなものまで多種多様。
消印ひとつ取っても、各郵便局独自にその地域の風景・名産・観光地などを取り入れた「風景印」や、新切手が発行された時に特別に作られた記念印(=通称「特印」)、イベント開催時に期間限定で使用される小型印などもあります。また、それらを宛名無しの葉書に押印したものは「官白」と呼ばれ、古くから好まれている消印のコレクション方法です。
使用済み切手の中でも、消印(郵便局名・日付・時刻)が切手中央に押されたものは「満月印」と風情ある呼び名で愛好家に親しまれています。
過去の風景印には、日本が統治していた頃の台湾、朝鮮、満州、南洋のものも残っています。また、「琉球切手」と呼ばれる日本返還前に沖縄で発行された切手は、ドル(セント)の金額表示が入ったものも。これらの琉球切手は既に効力が停止されており、切手趣味の分野では「デッド・カントリー」(既に存在しない国家・政体等が発行したもの)として扱われています。
切手は希少性や美術的価値だけでなく、覗き込むと歴史が見える、小さくて奥の深い窓としての魅力も併せ持っているのです。
■買うだけでは終わらない、愛好家で賑わう社交場
名古屋で初めて切手専門に開かれたのが「名古屋切手フリマin大須」。全国から切手収集家が集い、イベント後には名古屋観光も楽しむ方が多いそう。
会場ではベテラン切手収集家垂涎の希少な切手から、切手に興味を持ち始めた初心者にぴったりの専門書まで、様々な切手関連グッズが広げられています。
記念切手の中には未使用のシートや、綺麗な額に入ってそのまま飾れる華やかなものも。
レトロな絵葉書や美麗な外国切手は、アンティーク好きやデザイン関係が趣味の人にもおススメ。
ハンドメイドクリエイターの中には切手柄の布でバッグを作成したり、使用済み切手でレジンアクセサリーを作る人も。
沢山ある古切手は袋でグラム売りされたり、段ボール箱いっぱいに詰められて箱売りされたりと、思い切りのよい捌きっぷりはまるで市場のよう。全国の有志から寄贈された切手や収集用品を来場者へプレゼントしたり、運営チャリティーオークション等も行われています。
ここで交わされるのはアイテムだけではありません。
沢山の愛好家が集まるこのイベントでは、郵便ファン同士の交流も盛ん。切手やはがきを通じて、ディープな情報交換が行われているのです。
もちろん初心者の方や親子連れの方も大歓迎。中には「切手女子」の方たちもいらっしゃるとか。
かつて郵送で人と人を繋いでいた切手が、今度は直接、人と人とを繋いでいく。切手フリマは、そんな縁を感じられるイベントです。
【名古屋切手フリマin大須】 | |
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開催日程 | 2019年09月14日(土) 10:00~17:00 雨天決行(屋内会場) |
場所 | 愛知県 名古屋市 地下鉄名城線「上前津」駅 徒歩8分 地下鉄鶴舞線「大須観音」駅 徒歩12分 第1アメ横ビル 4階 |
出店募集数 | 9店 |
出店資格 |
出店資格は、日本切手、外国切手、葉書・絵葉書、切手関連本、収集用品、 また、切手を素材とした雑貨・アクセサリー等の作品など 郵趣(切手)関係する品物をご提供出来る方に限ります。 |
出店料金 | テーブル1本 2,000円 テーブル2本 4,000円 |
区画の広さ | テーブルサイズ 45cmx180cm |
主催 | 名古屋切手フリマ |
※詳細は公式サイトをご覧ください
>>名古屋切手フリマin大須
◆WEB版フリマガイドの情報ページはこちら◆
>>名古屋切手フリマin大須開催情報
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※詳細は公益財団法人日本郵趣協会郵趣イベントカレンダーをご覧ください