はじめてのフリマ出店まるわかり講座【完全版】③トラブル防止編

せっかく参加したフリマ、一日気持ちよく、トラブルなく過ごしたいものですね。この記事では、スリや置き引きをはじめ、フリマ会場でよくあるトラブルの対処法をお伝えします。

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目次

スリ・万引き・置き引き対策

フリーマーケットにおけるスリ・万引き・置き引き対策の解説イラスト

フリマ会場は現金が動き、品物が露出した“犯罪の温床”になりがち。財布のすり替えや高額商品の置き引きは、気づいたときには手遅れというケースも珍しくありません。

ここでは、プロの泥棒に狙われないためのバッグ選びから、商品陳列のポイント、釣銭管理のコツまで、出店者が今すぐ実践できる防犯対策を紹介します。

  • 貴重品は 肩掛けバッグ or ウエストポーチ に収納し肌身離さない。
  • ファスナーなしの手提げ袋はNG。
  • 釣銭はポケット付きエプロンに入れ テーブル置きっぱなし厳禁
  • 高額品はテーブル奥+POPで存在をアピール。
  • 売れた/売れていないを即メモし、「あれ? 無い!」を防ぐ。

財布はファスナー付きのショルダーバッグやウエストポーチに入れ、常に身につけておくのが鉄則です。上部が開いたトートバッグなど、手を差し込むだけで中身を抜き取れる袋は厳禁。

また、釣り銭を置きっぱなしにしないよう、ポケット付きエプロンなどを活用して自分の体から離さない工夫をしてください。

高額商品は目の届く位置に配置することも重要です。接客に追われているうちに「あの目玉商品、もう売れた?」と確認したときには姿が消えていた──そんな被害は珍しくありません。

もしブース奥に置く場合は、価格や特徴を大きく書いたポップを付け、目立たせておきましょう。視認性を高めることで盗難リスクを下げるだけでなく、購入意欲も喚起できます。

ちょっとした油断が大きなトラブルにつながります。貴重品も商品も「手元から離さない」「視界から外さない」を基本に、安全で楽しいフリマを心掛けましょう。

開場前の“荷物あさり”を防ぐ方法

フリーマーケットにおける困ったお客さまへの対応術の解説イラスト

フリマは「朝イチが勝負」というのは買い手にとっても同じです。そのため、販売開始前からブースに入り込み、商品を物色しようとする人が少なくありません。

会場によっては開場前の販売を厳しく禁止しているので、ルールをしっかり確認しておきましょう。

搬入で車を停めに行っているあいだに、ダンボールを勝手に漁られていた──というトラブルも珍しくないんです。

開場前の販売が認められている会場でも、知らない人に荷物を触られるのは気持ちの良いものではありません。対策としては、搬入時に「荷物番」と「運搬係」の二手に分かれるのが効果的です。

ひとりがスペースに残って商品を守り、もうひとりが駐車場との往復を担当すれば、安心して準備に集中できます。

  • 荷物番と運搬係の2人体制で、スペースを無人にしない。
  • 箱は「荷物①」のようにラベリングし、内容物を読ませない。
  • 透明ケースに高額品を入れない/新聞紙で目隠し。
  • 販売禁止時間を破る“フライング客”には主催者ルールを告げてお断り。

困ったお客さんへのスマート対応術

フリーマーケットにおける困ったお客さまへの対応術の解説イラスト

値下げ交渉はフリマの醍醐味——とはいえ、度を超えた値切りや高圧的な言動にどう対応すればいい? 底値を超える要求に折れてモヤモヤを残さないためには、交渉前に自分の“最低ライン”を決めておくことが不可欠です。

ここでは、クレーム発生時の対処、荷物預かりリクエストへの対応など、心地よい取引を保つためのポイントを紹介します。

  • 底値を事前設定し、それ以下は毅然と断る。
  • 傷や欠損は販売前に説明=トラブル予防。
  • 壊してしまった場合は誠意をもって報告・弁償。
  • 荷物預かりは時間を明記し、長時間ならお断りも可。


商品の欠損などでクレームを受けた場合は、まず落ち着いて状況を確認し、誠意を持って対応しましょう。

トラブルを防ぐには、販売前に欠点や使用感をきちんと説明するのが基本です。万が一、ほかの出品物を誤って破損してしまったときも同様に、隠さず速やかに報告することが信頼につながります。

また、「荷物を預かってほしい」と頼まれるケースもありますが、預かった荷物を取りに来ずに帰ってしまう人が少なくありません。

引き受けた場合は「何時ごろ取りに来られますか?」と具体的な時間を確認し、その場でメモを残しておくと安心です。できれば主催者が推奨するルールに従い、不安があるときは丁重にお断りする選択肢も覚えておきましょう。

転売トラブルを回避するポイント

大量購入してすぐ隣で高額転売——そんなショックな体験を防ぐには、買い手の“転売サイン”を早期に見抜く必要があります。

さらに、古物商許可がない転売は法律違反になる可能性も。ここでは、大量買いへの対応策と、転売リスクを抑えるための販売ルールづくりを解説します。

  • 短時間で大量購入同一ジャンルのみを狙う客は要警戒。
  • 「お一人様●点まで」のPOPでルールを明示。
  • 転売禁止を明言してもOK。
  • 法的には無許可転売で罰則もある旨を理解しておく。

せっかく早い時間にまとめ買いしてくれたお客さんだと喜んでいたら、すぐ隣のブースで何倍もの価格を付けて転売されていた——そんな話、実は珍しくありません。

対面だからこそ安心して思い出の品を手渡したのに、こうした扱いを目にすると大変悲しくもなります。

最近はフリマアプリやオークションサイトへ転売する人も多く、場内では気づかず後から判明するケースもあります。「短時間で大量買い」「同じ人が何度も購入に来る」といった動きが見えたら、要注意サイン。気になる場合は「大量購入はお控えください」とやんわり伝えてお断りする選択肢もありです。

なお、古物商許可を持たずに転売を繰り返すと、古物営業法違反で最長3年の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります

フリーマーケットにおけるトラブル解説のイラスト

違法駐車が招くリスクと回避策

「荷下ろしだけだから」と会場近くに違法駐車——それが原因で次回以降の開催が中止になってしまうことも……。主催者・近隣住民・他の出店者すべてに迷惑をかける違法駐車を避けるため、ここでは代替手段と荷物搬入ルートの確保方法をまとめます。

  • 指定駐車場が遠い場合は 台車やキャリーで一括搬入
  • 会場周辺の コインパーキング を事前リサーチ。
  • ロードサイドでの“数分停車”もトラブルの元、絶対避ける。

フリマ出店で意外と悩ましいのが搬入です。駐車場が用意されていても会場から遠いことがあり、つい「荷物を降ろすだけ」と会場近くの路肩に車を停めてしまう人がいます。

しかしそのわずかな違法駐車が近隣トラブルを招き、最悪の場合、その会場で二度とフリマが開けなくなるケースも。駐車場が離れているときは台車やキャリーカートを準備し、ルールを守って気持ちよく参加しましょう。

フリーマーケットにおける違法駐車対策の解説イラスト

【マナーを守って気持ちの良い参加を】

フリマでは様々な人が訪れるため、人と人との交流が楽しい、という参加者もたくさんいらっしゃいます。お客さんとだけでなく、隣のスペースに出店した方と和気あいあいと会話を交わすこともあるでしょう。

しかし逆に、困った出店者が隣や後ろのスペースだと、一日中ブルーな気持ちに。中には悪気はなく、ついついやってしまうマナー違反も……。

・大声を出す
・やかましくしゃべり続ける
・喫煙OKの場所じゃないのにタバコを吸う
・子供のイタズラを注意しない
・野外の会場で、周囲の出店スペースに気を遣うことなく敷物の草やホコリを払う
・隣のスペースに陳列やのぼりがはみ出す
・ゴミを放置するetc……

相手だけでなくお互いに気を付けて、マナーを守って気持ちよく、楽しく一日を過ごせるようにしましょう。

まとめ

防犯は「見えにくい財布・目の届く商品配置・2人体制」で徹底し、開場前の荷物番でフライング客をブロック。困った交渉には底値設定で毅然と対応し、大量買い転売は事前の販売ルールで防止。

違法駐車を避け、周囲や隣ブースへの思いやりを忘れなければ、トラブルゼロでフリマの醍醐味を満喫できます。

以下の記事では、参加者に聞いたフリマの魅力をご紹介しています。ぜひ読んでみてくださいね!

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この記事を書いた人

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