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ハンドメイドマーケットプレイス徹底比較

年々注目度の高まっているハンドメイドマーケットプレイス。
どのサイトが人気? どこが登録しやすい?
このページでは、大手人気サイト5つを徹底比較!
参入難易度ごとにそれぞれ特色をご紹介しますので、ご自身に合ったサービスを見つけてみてくださいね。
「ハンドメイドマーケットプレイス」とは?
ハンドメイド作品を販売するWEBサイトのこと。
自宅からでもネットを使って、ハンドクラフト作品を販売することができます。
 初心者でも平気?
大手サイトほどサポートも厚く、はじめての方にも易しいつくりとなっています。
まずは始めやすいサイトで慣れてみて、軌道に乗ったら複数サイトに登録してみると良いでしょう。

【1】minne(ミンネ)


◆ 雰囲気・難易度……初心者OK!

CMでもお馴染みのハンドメイドマーケットプレイス。国内最大手なので利用者も閲覧数も多く、作品を売りやすいのが特徴。
また、システムがわかりやすく、初めての人でも登録しやすいのもポイントが高いです。
利用者は20~30代女性が中心。2018年に「tetote(テトテ)」を統合したこともあり、作家も買い手も女性が多い印象。前述したとおり初心者も入りやすいため、レジンやビーズなどのチープ可愛いものも多く、ちょっと自信がない人もまずは始めてみるのにオススメなのがminneです。登録作品の幅が広く、ハンクラ上級者の中には雑誌やWEBで取り上げられる人気作家も数多くいます。

◆ リアルイベント

WEBだけでなく、2016年からリアルイベントも開催。各手芸メーカーや出版社を協賛に迎え、出店数1,600以上、来客数32,000人超と大盛況の2日間。また、渋谷LOFTや福岡岩田屋などで期間限定ショップを開いたり、雑誌とコラボしてブライダルやディズニーキャラのハンドメイド作品を販売するなど、華やかなイベント多数です。

◆ 食品の販売

焼き菓子・お茶・パン・和菓子などのほか、加工肉や惣菜なども販売可能。製造・販売には各自治体の保健所に届け出て、許可を受ける必要があります。

◆ 海外への販売

出品した作品は、海外のユーザーにも販売することができます。購入代理店を通すので、作家は国内の住所宛に発送すればOK。外国語での手続きや追加手数料もかかりません。

 料金・運営 

登録作品数: 1,000万点(2019年7月時点)
作家数: 63万人(2020年4月時点)
サービス開始年: 2012年
登録料・月額利用料: 無料
販売手数料: 9.6%(税抜)
売上の振込: 売上が1,000円以上であれば毎月自動的に振込、前月繰越金+売上が1,000円に満たない場合は次月に繰越
振込手数料: 1回につき220円

【2】Creema(クリーマ)


◆ 雰囲気・難易度……中級者向け

ハンドメイドオンライン販売のさきがけであるCreema。作家・客層も落ち着いており、20代後半~40代前半の大人の女性がメイン層。作品もお洒落なもの・気品のあるものが好まれる傾向です。
メーカーやショップ、職人の参入も多く、作品の質も市販品レベルのものがほとんど。自分の作品に手ごたえを感じている人にオススメのサイトです。

◆ リアルイベント

東京ビッグサイトやインテックス大阪といった大型展示場での大規模イベントのほか、全国各地のものづくりに縁のある街を訪れる「クリーマクラフトキャラバン」を開催、糸島・尾道・鯖江などを訪れています。他にもボタニカルマーケットの出店や熊本県伝統工芸館とのコラボなど、手しごと作家ならわくわくすること間違いなしの企画センスが光ります。
また、新宿・札幌・熊本などに常設ショップがあり、定期的に作家が入れ替わるため、何度訪れても楽しい仕掛けとなっています。

◆ 食品の販売

お菓子やパンなどの食品のほか、Creemaではなんとお酒カテゴリーも! 税務署から発行された免許(酒類製造免許、通信販売酒類小売業免許、通信販売の条件緩和がされた一般酒類小売業免許のいずれか)をお持ちであれば酒類が販売可能です。

◆ 海外への販売

Creemaは日本版だけでなく中国語版(台湾・香港版)があり、作品ごとに海外対応・非対応を選択できます。作品紹介文も自動翻訳で掲載可能。配送についてもサポートが充実しています。

 料金・運営 

登録作品数: 237万点(2020年4月時点)
作家数: 15万人(2020年4月時点)
サービス開始年: 2010年
登録料・月額利用料: 無料
販売手数料: 10%(税別)
売上の振込: 振込申請した翌月末日に振込
振込手数料: 1回につき 3万円未満なら176円、3万円以上なら275円

(ジャパンネット銀行宛は55円)

【3】iichi(いいち)


◆ 雰囲気・難易度……上級者向け

「上質で個性豊かな暮らしに寄り添う手づくりの作品」と銘打つだけある、こだわりのクラフト作品が集うのがiichi。染物や陶器・皮革・木工といった工芸品や、和ものが多いのも特徴的。渋いメンズ用品も多数あり、男性ユーザーに人気です。
以前は出店にも審査があったようですが、現在は規約にも「審査が必要と判断した場合、審査を行う」とだけあり、以前よりは出品ハードルが下がった模様。それでも、お目の高い買い手に見つけてもらうには、やはり洗練されたセンスと高クオリティが求められるようです。

◆ リアルイベント

iichi主催のイベントはありませんが、全国各地の様々なイベント紹介を行っており、作家も自身が参加する展示会やワークショップの告知を行うことができます。
松本クラフト推進協会とも提携しており、iichiも毎年「クラフトフェアまつもと」に出展しています。

◆ 代理販売

iichiでは作者本人のほか、繋ぎ手(お店やギャラリー等)として作品の代理出品販売を行うことができます。作品の代理出品は招待制となっており、作家ならびにiichiからの出品販売許可が必要となります。

◆ 海外への販売

かつては海外版もありましたが、2018年10月にサービスを終了。現在は台湾・香港・米国・中国・タイなどを繋ぐアジア最大級のデザイナーズマーケット「Pinkoi」と提携しています(Pinkoiの出店登録には審査があります)。

 料金・運営 

登録作品数: 35万点(2020年4月時点)
作家数: 3万人(2020年4月時点)
サービス開始年: 2011年
登録料・月額利用料: 無料
販売手数料: 20%
売上の振込: 毎月定日に振込
振込手数料: 1回につき 3万円未満なら176円、3万円以上なら275円

(ジャパンネット銀行宛は55円)

【4】ハンズ・ギャラリーマーケット


◆ 雰囲気・難易度……中級者向け

ハンドメイド・クラフト用品といえば東急ハンズ! 店内でワークショップを開催している光景もよく見かけるのではないでしょうか。そんなハンクラ勢お馴染みのストアが運営しているのがハンズ・ギャラリーマーケット。手軽に材料を買えるお店の雰囲気そのままに、出店者もカジュアルに楽しむアマチュア作家が多いようです。販売なしの作品展示のみもOK。
「作品を販売する」というより「自分のギャラリーをハンズで開く」感覚なので、ショップ開設時に少し手間がかかるのがネック。そのため、インターネットに慣れた中級者向けのサービスと言えます。登録者数も少なめでどんどん売れる感じではないので、自分のギャラリーに愛着を持って、ひとつの世界観を作りたいじっくり派の人にオススメです。

◆ リアル販売

東急ハンズ渋谷店に常設のギャラリーがあり、実店舗での展示・販売ができます。

◆ 海外への販売

以前は海外にも発送できたようですが、現在は配送方法が国内宛しか設定できず、日本国内のみの販売となっているようです。

 料金・運営 

登録作品数: 6万点(2020年4月時点)
作家数: 6千人(2020年4月時点)
サービス開始年: 2013年
登録料・月額利用料: 無料
販売手数料: 12%
売上の振込: 売上確定日の翌月末に振込
振込手数料: 無料

【5】BOOTH(ブース)


◆ 雰囲気・難易度……上級者向け

自分で描いたイラストや漫画を発表するポータルサイト「Pixiv」から生まれたのがBOOTH。その為、アクセサリー等の立体物もありますが、どちらかというとイラストの入った文具や雑貨、自費出版の書籍がメイン。
自作のイラストさえあれば簡単にグッズが作れる「pixivFACTORY」と連動しており、スマホケースやTシャツ、毛布や時計などのアイテムを、在庫リスクのないオンデマンド販売で扱うことができます。
「ワンダーフェスティバル」や「デザインフェスタ」等のイベントに参加している作家がドールやフィギュアといった立体作品を扱ったり、音源や画像のデータ販売も活発です。
絵が上手い人が大勢集まっているため、新規ファンを掴むにはかなりの腕が必要。イラストやデザインが得意な、サブカル好き向けのサービスと言えます。

◆ リアルイベント

リアルイベントはありませんが、Web即売会「BOOTH Festival」を定期的に開催。「音楽作品」「漫画・イラスト」「アナログゲーム(カードゲームやボードゲーム等)」といったように、開催ごとに異なる作品カテゴリーにて参加者を募集しています。

◆ 支援機能

BOOTHには「BOOST↑(ブースト)」という、作家を応援できる機能があります。こちらは商品の代金に加えて、任意の金額を上乗せして支払いできる、というもの。2019年に終了した「ココナラハンドメイド」の「おひねり」機能と似ていますが、ココナラと異なりBOOST↑された金額にはシステム利用料がかからず、決済手数料を除いた全てが作家に支払われます。

◆ 海外への販売

代理配送サービス「転送コム」と提携しており、作家は国内の専用住所に発送するだけで、海外のお客さんへも作品を販売することができます。海外向けの告知テンプレート文も日本語・英語・簡体字・繁体字・韓国語と5種用意。支払方法も、海外ユーザーが利用できるクレジットカードやPayPalなど、複数用意されています。

 料金・運営 

登録作品数: 69万点(2020年4月時点)
作家数: 非公開
サービス開始年: 2013年
登録料・月額利用料: 無料
販売手数料: 無料(決済や倉庫サービス利用時の送料・保管料など、一部のサービスについては実費及び手数料が発生)
売上の振込: 5,000円以上の場合自動振り込み
受取金額の合計が201円以上5,000円未満の場合、振込申請にて振込
※2020年6月20日以降システム変更予定
振込手数料: 3.6%(「倉庫から発送」商品は+26円)

 販売できるもの一覧

 
minne

Creema

iichi

ハンズ

BOOTH
【手作り品】
自分で手作りした雑貨・アクセサリー・インテリアなど、
絵画・オブジェ等アート作品
【リメイク品】
自分でリメイクした服・
雑貨・家具など
     
【素材】
ハンドクラフトに使う素材・
材料・道具など
【外部発注品】
自分でデザインし制作は業者に
発注した雑貨・服など
 
【食品】
焼き菓子・ジャム・野菜など
     
【データ】
pdfやjpg画像・CGデータ、
電子書籍、音源など
   

 人気で手軽なサイトで始め、慣れたら他のサイトにも拡張

いかがでしたか?
それぞれ雰囲気や客層が異なるので、ご自身の作風・販売スタイルに合ったサイトを選ぶのが、作品とお客さんとをつなぐ近道となります。決めかねている方は、まずは色々試してみて、伸びがよかったサービスを後から絞っても良いかもしれません。
ネット販売ではセミオーダーを受けてから制作したり、プレゼントとして購入者とは別の住所へ配送したりと、リアルイベントとは異なる楽しみ方も。普段からフリーマーケットやマルシェに参加している方も、並行してハンドメイドマーケットプレイスに登録してみてはいかがでしょう。

 もっと高度なサイトに挑戦したい方は……

ハンドメイド作品を販売できるサイトは他にもたくさんあります。作家・ブランドの人気が出たら「ヴィレッジヴァンガード クリエイターズストア」等の人気ショップに申し込んでみるのも良いでしょう。出店審査があるのですぐに出店とはいきませんが、その分、クオリティの高い作品や公式グッズと並ぶことができます。

 もっと低リスクで始めてみたい方は……

作っても売れ残ったら赤字になるのが怖い……という方は、注文が入ってから作成するオンデマンド販売がオススメです。
minneと同じGMOペポパが運営しているオンラインストア「suzuri」は、Tシャツ・トートバッグ・マグカップ等のあらかじめ用意されたフォーマットに自分のオリジナルデザインを指定し、注文を受けてから作成・販売できますので、在庫リスクも材料の準備もなく、アイデアひとつで出品可能です。こうした販売サイトは受注後の手続きもシステム通りに進めるだけなので、梱包の仕方や配送方法がよくわからないという方も安心です。