現在多くの人が利用している、インターネット上のフリマアプリやネットオークション。
人気サービスはいろいろ耳にしたことがあるけれど、それぞれどんな違いがあるの?
そんな疑問を持つ方へ、ササッと要点のみ!4分で丸わかりの「有名人気アプリ5選」比較記事をご用意しました。
◆ ヤフオク!
特徴① 誰もが知るネットオークションの老舗!
1999年から20年以上も続くサービスなので、改修が重ねられたシステムも対応に慣れた運営も安心感あり。出品者もベテランが多く、やり取りが手慣れた方が多いです。
特徴② オークション形式なので、思わぬ高額に競り上がることも
我が家では不用品でも、見る人が見たらお宝かも……!?
オークション形式で、商品価値を感じている人達が競り合って価格が決まるため、時には思いもしなかった高値がつくこともあります。
特徴③ こんな物まで!?商品カテゴリが豊富
商品カテゴリが多岐に渡っているので、衣類も家具もホビーも骨董も家電も……と出品アイテムを一括管理したい人にオススメ。船舶や不動産といった大型商品や、マニア向けのレア物まで幅広く扱われています。
長所
・会員数が多い
有名サイトのため利用者数が多く、出品した商品が人目に触れやすいという強みがあります。
・1円から出品できる
ほかのサービスが100円や300円からの出品であることが多いのに対し、ヤフオク!は1円からの出品が可能。目玉商品を1円スタートにして注目を集めたり、「送料出してくれたらあげるのに!」というアイテムを断捨離するのにも使えます。
・他では売れないような様々な品を出品できる
商品カテゴリが幅広いため、「まさかこんな物まで!?」という品をやりとりできます。一部アプリでは取引を禁止されているようなジャンク品や、汚れや破損のひどいものも、修理用パーツとして必要としている人に譲ることができます。
短所
・販売手数料が『売り上げの1割』と高い
商品が落札されて見事2万円に! ……と思っても、うち2000円は販売手数料として差し引かれてしまいます。メルカリも同じく10%ですが、メルカリは送料込みの出品が多いため、どうしてもヤフオク!の方に割高感が。代金を決めるときはシステム手数料を念頭に置いた値付けをしましょう。
・プロも参入しており競合が多い
ネットショップを運営しているお店や、プロの酒屋、リサイクルショップ等も参入しており、商品の豊富さや送料の安さ・対応の早さなど、同じ土俵に立つには一般の人では敵わない点があることも……。
ユーザー層
ヤフオク!自体が老舗なため、ユーザー層も中高年と年齢が高い印象。その分、手慣れている人も多く、初心者でもベテランの胸を借りて取引できるでしょう。「出品者情報」を見ればこれまでの取引による評価がわかりますので、「良い評価」のパーセンテージが100%に近い人を選ぶのがオススメです。
◆メルカリ
特徴① 若い人が多く、やりとりが闊達
利用者の多くが10代~30代と若い人が多いので、取引も元気があってスピーディー。「今すぐ買いたい!」「すぐに詳細を知りたい!」という人に向いているサービスです。
特徴② 値下げ交渉も発生する、まさに「ネット上のフリマ」
オークション形式のヤフオク!と異なり、メルカリはフリマ形式。オークションのように競り合うことなく、欲しいと思ったら即・購入できます。
メッセージのやりとりで商品の状態を確認したり、値下げ交渉も活発。そういった点も、実際のフリーマーケットに近いかもしれません。
特徴③ 化粧品や服・ベビー用品など、一過性のものが人気
レアなものを探すというより、「中古でもいいからサッと買ってサッと使うもの」を買うのがメルカリの主流。サイズアウトした子供服やまだまだ綺麗で着れる服、最近は漫画全巻セットなども人気です。また、「少しだけ試したい」というお試し感覚で、使いかけの化粧品やハンドクリーム等も売れるようです。
長所
・スマホからの出品がすごく楽!
出品までの手間を極限までスマート化したのがメルカリの良いところ。特にスマートフォンからの出品にたけており、詳しい説明を読まずとも、見た目でスイスイと操作できるように工夫されています。
スマホからの出品というと、ヤフオク!とPayPayフリマには、写真を撮るだけでアプリが自動的に商品を判別し、商品カテゴリーを表示してくれる機能があります。また、ラクマには本やゲームのバーコードをカメラで読み取るだけで商品を特定し、参考価格まで表示してくれる機能があります。
そしてメルカリには、この「写真判別機能」と「バーコード読取機能」の両方が備わっているのです(2020年4月現在)。出品用のテンプレート文もあるので、写真を撮ればあとはサクサク出品できます。
・やりとりがスピーディー
送料込みの商品が多く、購入システムも極力シンプルに作られているので、早い場合は「購入する」ボタンを押したらあとは商品の到着を待つだけ!のことも。欲しい!という時にすぐ買えるのが嬉しいですね。
・トラブル対策がしっかりしている
手軽に使えるアプリである分、中にはトラブルが発生することも……。届いた商品が違うものだったり、破損していた時には「キャンセル申請」して返品出来るなど、運営によるトラブル対策がしっかりと用意されていますので、困ったときには利用者ガイドを確認しましょう。
短所
・「ビックリするような値下げ交渉が来る」!?
メルカリのウワサでよく聞くのが「とんでもない価格交渉が来た!」というもの。実際、稀にではありますが、ビックリするような要求が届くことはあります。あまりにも不躾であったら相手を「ブロック」してしまえば良いので、あまり気にせず受け流しましょう。
・素早くしないとクレームも?
常にスマホを持ち歩いているスマホ世代が多いため、メッセージや取引のやりとりが素早いのが助かる半面、同じようにスピーディーな対応を返さないと「まだですか?」「確認してください」と頻繁に催促されることも。場合によってはクレームになることもありますので、最低でも数時間以内に返事をするのがベター。立て込んでいる時は「●曜日に発送しますので、少々お待ちください」など、丁寧なメッセージのやり取りによってトラブルを防ぐことができます。
ユーザー層
10代~20代が多く、次いで30~40代の主婦層が多いように感じます。フランクな方も多く、「初対面なのに!?」とビックリするような言葉づかいで話しかけられることも。出品者ごと、「値下げ不可」「事前の問い合わせ必須」等の必読事項を記載していることがありますので、質問や購入の前に出品者プロフィールを必ず確認するクセをつけておくと、トラブルが起きにくくなります。
◆ジモティー
特徴① 「フリマ」でも「オークション」でもない、「情報掲示板」
ジモティーは情報掲示板なので、フリマアプリにあるような金銭の取引システムが存在しません。交わすのは情報のみで、商品と金銭は利用者当人同士でのやり取りとなります。フリーマーケットで直接やり取りをすることに慣れている人には、とっつきやすいシステムかもしれません。
特徴② 地元なので安心
ジモティーはその名の通り「地元」でのやり取りを目的としています。
スマホなら自宅から50㎞圏内で検索することも出来るので、ご近所さんを相手に対面で安心した取引が可能です。
特徴③ 無料で「お譲りします」
いらなくなった品を無料で譲れるのがジモティーの大きな特徴の一つ。大型家具など、ネットオークションで売るには送料がかかりすぎるし、廃棄するには粗大ごみ料金がかかってしまう……といった悩みがありますが、ジモティーでは引き取ってくれる人に直接持ち帰ってもらうことができるのです。
また、多くのフリマアプリではペット等のいわゆる「生体販売」を禁止していることが多いのですが、ジモティーには「里親」のカテゴリがあり、家で生まれた子犬や保護した猫などの動物を譲り受けることもできます。
長所
・登録料も手数料も無料!
ジモティーには入金のシステムがありませんので、金銭のやりとりは当人同士で直接行うこととなります。そのため、利用料・手数料が全て不要。その代わり、決済システムや補償機能もありませんのでその点だけご注意を。
・大型商品を発送しないで済む
交渉成立した商品は、購入者に車などで引き取りに来てもらうの事が多いので、発送や搬入が大変な大型商品や壊れやすい陶磁器なども、ジモティーなら売りやすいです。厳重な梱包も必要ないので、発送の手間が省けるのも嬉しいポイント。自転車を売ったら、購入者がそのまま乗って帰った……なんてパターンも。
・やっぱり「対面」が安心できる
フリーマーケット出店者なら、お客さんと直接顔を合わせてやり取りできるのは安心するもの。大切にしてくれそうな人に、直接「ありがとう」を言われるのは、やっぱりホッとするものがあります。
短所
・直接会うのは不安……
地元の人とはいえ、やっぱり見知らぬ人が家に来るのは心配。ジモティー運営も「家に呼ぶ際は家族の方などに同席をしてもらう」と推奨しているように、特に女性やご年配の方は、ご家族のいるときに一緒に対応してもらった方が安心です。また、自宅を知られたくないという場合は、近所の公園や最寄り駅などで待ち合わせる方法もあります。
・無料には無料の客が来る
無料で商品を譲ることができるのはジモティーの長所ですが、こちらは善意のお譲りのつもりでも、先方は「タダなら何でも貰う」というぞんざいな気持ちの人が来てしまうことも。大切な品を手放すときや、丁寧な対応をして欲しいときは、お互いに責任を負うという意味でも、有料にしておくと良いかもしれません。
ユーザー層
中高年からご高齢の方まで幅広い印象。全国展開していますが、やり取りをするのは地元の方が多くなるため、フリーマーケットに近い感覚で直接会ったり手渡したり出来ます。
増えすぎてしまった観葉植物や獲れすぎてしまった野菜など「ご近所さんにおすそ分け」感覚の出品も多く、眺めているだけで「ちょっと欲しいかも」という品に出会うのも、ふらりと軒先を覗く感じと似ています。
◆PayPayフリマ
特徴① ヤフオク!と連動している
こちらはヤフオク!のフリマ機能から独立した新規フリマアプリ。その為、ヤフオク!と連動しており、ヤフオク!の売り上げでPayPayフリマの買い物をしたり、ヤフオク!出品と同時に任意でPayPayフリマにも同時出品できたりと、ふたつのアプリをスムーズに行き来できます。
特徴② PayPayと連携している
その名の通り、電子マネー「PayPay」と連携しているのが何よりのウリ。売り上げをチャージしたり、落札した商品の支払いが出来る点は他の電子マネーと同じですが、電子マネーの中でも急激に勢力を伸ばし使える店舗も増加中・ポイント還元率も高いことで注目されている「PayPay」が使えるのは、電子マネー利用者には大きなメリットとなっているようです。
長所
・送料込みなので落札しやすい
全ての商品が「送料出品者負担」なので、「送料を足したら本当にお得なのかな?」等と悩むことなく、気楽にお買い物ができます。
・配送料は全国一律、お互い匿名で発送できる
「送料が出品者負担だと、遠方の落札者に送る際、出品者の負担が大きくなるのでは……」と心配になるかもしれませんが、PayPayフリマは配送料金全国一律。「ヤフネコ!パック」か「ゆうパック・ゆうパケット(おてがる版)」のどちらかを選び、サイズ指定をするだけ。匿名配送なので、見知らぬ人との取引も安心です。
・価格交渉がボタンひとつで行える
PayPayフリマには「価格の相談」ボタンがあり、気軽に価格交渉出来るのもポイント。しかもこちらは「販売価格の80%未満の価格は指定できない」という仕様なので、無茶な大幅値下げを要求される心配もありません。
短所
・まだ新しいアプリなので注目度・集客がイマイチ
2019年10月リリースと、まだまだ新参のアプリであるPayPayフリマ。姉妹アプリともいえる「ヤフオク!」も、提携電子マネー「PayPay」も知名度があるものの、「PayPayフリマ」自体はまだ利用者が多くなく、同じ商品を出品してもヤフオク!の方が注目される……というのが現状。リリース当初にはPayPay普及を図った大型キャンペーンを打ち、その際はPayPayフリマも大いに盛り上がりを見せましたので、今後のキャンペーンに期待です。
・出品する商品が限られている
匿名・全国一律料金で配送できるのは大きなメリットですが、逆に他の配送方法を利用できないため、縦・横・高さの計が170cmを超える大型商品は出品できません。
また、ヤフオク!に出品した商品をPayPayフリマに同時出品することが可能ですが、PayPayフリマではボロボロだったり壊れたりしている「全体的に状態が悪い」商品を出品できないため、ヤフオク!でならジャンク品やヴィンテージ品として出品できた物が、PayPayフリマには出品できません。
ユーザー層
まださほどの盛り上がりを見せていないため、特定のユーザー層は感じませんが、流入してきたヤフオク!ユーザーの中でも特に活動的な人・若い人が利用している印象です。大型キャンペーンの際にはお得なアイテムを求めて多くの人が集まりますので、チャンスを見逃さないよう活用したいところです。
◆ラクマ
特徴① 日本初のフリマアプリ「フリル」が新生!
女性専用人気アプリ「フリル」が楽天グループ入りし、元々楽天が運営していた「ラクマ」と合体して誕生したのが新生「ラクマ」。その為、フリルの利用者がそのままラクマの利用を続けていることが多く、女性向け商品がメインとなっています。
特徴② 楽天のアプリなので、楽天会員にメリット多数
ラクマは楽天IDを連携するため、すでに楽天会員であれば新規登録などの煩雑な作業を飛ばしてすぐにアプリをスタートできます。また、ラクマでのお買い物でも楽天スーパーポイントが溜められます。
長所
・なんといっても「楽天スーパーポイント」が溜まる!
楽天ユーザーにとって一番嬉しいのは、「楽天スーパーポイントが溜まる」という点でしょう。ラクマで溜めたポイントを使って楽天市場でお買い物ができますし、逆に楽天市場で溜まっていたポイントをラクマで利用することもできます。
・元「フリル」なので、レディースファッションに強い!
ラクマと合併する前のフリマアプリ「フリル」は、女性限定のサービスでした。その為、現在でも女性ユーザーが多く、レディースファッションやコスメ、子供服などの売れ行きがいいことで知られています。
また、廃版になった香水やヴィンテージ物のバッグなど、メルカリやヤフオク!では出会えないレア物がラクマになら出品されていることがあります。
・手数料が3.5%、大手アプリの中でもダントツの安さ
ラクマは販売手数料が商品価格の3.5%(税別)と、他のアプリに比べ大幅に安いのが特徴。とはいえ利用者数はそこまで多くなく、即効性には欠けるため、じっくり高く売りたいときに最適なアプリと言えます。
短所
・楽天のサービスが多岐にわたっていて分かりにくい
楽天の一環ということで連携できる楽天サービスがたくさんあるのですが……たくさんありすぎて何が何だか分からない!というのが本音。
メインとなる金銭周りのサービスだけ書き出しても
・楽天キャッシュ
・楽天ペイ
・楽天スーパーポイント
と、何が違うのか頭が混乱してしまう状態。うまく使えばそれぞれとてもお得なサービスなので、よく調べて、実際使ってみて、頑張って覚える必要がありそうです。
・検索機能が弱い
他のアプリに比べると、検索機能が弱いのが辛いところ。検索が弱いと欲しい商品がヒットせず、出品した商品も閲覧数が上がらないので、今後のアップデートに期待したいところです。
客層
旧「フリル」ユーザーが多いため、今でも女性の割合が多いです。質のいい服やブランド品等を手放すときには、二束三文で投げ売りするより、ラクマでじっくり売る方が合っているかもしれません。
サービス | 販売手数料 | 売上金の振込手数料 | 連携電子マネー |
ヤフオク! 運営:ヤフー株式会社 |
販売価格の10% ※Yahoo!プレミアム会員は落札金額の8.8% (Yahoo!プレミアム月額462円) |
100円 ※ジャパンネット銀行への振込は無料 |
PayPay |
メルカリ 運営:株式会社メルカリ |
販売価格の10% | 200円 ※お急ぎ振り込み400円 (午前8時59分までに申請すれば、 平日なら翌日振込) |
メルペイ |
ジモティー 運営:株式会社ジモティー |
無料 | 振込機能なし (金銭のやりとりは当人同士で行う) |
なし |
PayPayフリマ 運営:ヤフー株式会社 |
販売価格の10% | 100円 ※ジャパンネット銀行への振込は無料 |
PayPay |
ラクマ 運営:楽天株式会社 |
販売価格の3.5%(税別) | 210円 ※楽天銀行への1万円以上の振込は無料 |
楽天キャッシュ |